2011年12月31日土曜日

12月の反省,2011年の反省

今年も大晦日.

2011年は,世間的には何といっても大震災のあった年だと思うが,金野としては,出張が多かった年,引っ越した年,ということになるだろうか.

12月は,例年行っている寒地技術シンポと数値流体シンポに行かなかった.その代わりITTC Ice Committeeのミーティングに出席.帰ってきてから技術士2次試験の口頭試験もあったので,それなりに忙しくすごした.

年末には法事で帰省ということもあったし.(この記事は岩手の実家で書いています.)
授業期間が終わってからの法事だったのは不幸中の幸いで,授業に穴を空けずにすんだが,卒論のミーティングなどができなかったので卒論生には悪いことをした.新年に巻き返そう.

今年1年を振り返ると.

研究面ではやはり反省の日々で,論文も講演論文しか書かなかった.去年と同じく反省だ.
しかし一方で,大きな研究プロジェクト2つに参加することになったし,科研費の継続に成功したし,これまでやってきたことを活かすことができる状況になってきた.これからがんばらねば.

私生活では,5月に引っ越して生活が少し変わった.
バス通勤になって車にあまり乗らなくなったし,大学からの帰宅が少しだけ早くなった.以前は大学の門が閉まるまでだらだらと仕事を続けることもあったが(仕事が終わらないときは,門の外に車を移動して続けることもあった.),いまはバスの時間に合わせて切り上げている.

来る年は災害の少ないよい年でありますように.

2011年12月30日金曜日

岩手の雪景色


またしても更新まで日が空いてしまった.
親戚に不幸があり,26日から急遽岩手に帰っている.今日(30日)はさっきまで晴れていたのだが,急に降り始めていまはこんな感じ.

2011年12月21日水曜日

ここ数日のこと・ハンブルク出張,技術士2次試験口頭試験etc.

2週間ほどこのブログを更新していなかったが,その間に出張だの試験だのいろいろあった.

11日から16日まで,ドイツのハンブルクに出張し,ITTC Ice committeeの会合に参加.ドイツははじめてだったがクリスマスシーズンだったのでなかなか楽しめた.委員会ではずっと英語だったので集中力を保つのが大変だったが.

以前OSCARで苦しんでいたのは,出張直前に設定ファイルを手作業でいじるなどして何とか解決し,動作させることができた.テストはまだ不十分だが,出張中にリモートログインしていろいろ試し(いまは便利ですな),ごく簡単なテストプログラムは動作することを確認した.

帰国した翌日の17日は,研究室の大学院発表会を兼ねた流体研ホームカミング.たくさんの卒業生が来てくれました.

その翌日の18日は,技術士2次試験の口頭試験.

というわけで先々週から先週にかけて,ばたばたと過ごしていた.その間,いろんな仕事が溜まり,義理も欠いてきた.今週も忙しいが,何とかせねば.

2011年12月8日木曜日

防災情報新聞に工学院が

防災情報新聞に工学院大学を取り上げていただきました.

〈 東日本大震災被災地支援 〉 大学が広域連携――新たな“支援のかたち”に注目

金野はこれには携わっていませんが,先月末に八王子で開催された行事を取り上げていただいたようです.

2011年12月1日木曜日

OSCAR,苦戦中

研究室でPCクラスタを組もう,と思って部品を買ったのはもはや1年近く前.

やっと取り組む時間を取れたので,先週の土曜日(11/26)から取り組み始めたが,かなり苦しんでいる.1週間近く経つのにまだインストールに成功しない. 備忘録をかねて,いまの状況をだらだらと書き連ねてみる.

11/20

まずPCクラスタを外注して作るのは,高くつくし面白くないのでやめた.
自前でPCクラスタを作るソフトはいろいろあるようだが,今回はUbuntuで動くことを重視して調べた結果,OSCARというソフトウェアパッケージを選択.

パッケージのインストールから,サーバの設定までは簡単だった.インストールガイドに書いてあるとおりにすればよい.

11/26

この日から本格的な設定をし始めたが,クラスタの各ノードの設定で,早速はまった.

OSCARはSystemImagerというソフトウェアを使って,クラスタの各ノードにOSをインストールする.手順としては,
  1. まずノードをPXEでネットワークブートして,起動用のカーネルを送り込む.
  2. そしてそのカーネルで起動し,その上でrsyncで実際に使うOSを送って,設定する.
となる.

ここで躓いた.最初のカーネルを送り込むところまでは,あっさり通ったのだが,そのカーネルが立ち上がってくれない.lo(ループバックインターフェイス)にDHCPをかける.なぜ?

おそらく,起動用のカーネルがネットワークインターフェイスを認識していないのだろう,ということは想像がついた.
SystemImagerは付属のカーネルではなく,いまのマシンで使っているカーネルを使う機能(use your own kernel, UYOK)があるので,それを使ってみることに.

するとこんどは,ホットプラグのところで固まる.なぜ?

こちらは原因までは分からなかったが,そもそもクラスタのノードにホットプラグなんかいらない. initrd.img(最初のカーネルが使うRAMディスクのイメージ)を編集して,ホットプラグの機能を呼ばないように変更.

再度ノードをブートすると,ホットプラグのところは無事通過した.しかし結局,loにDHCPをかけるところは変わらず.つまりUYOKでもネットワークインターフェイスを認識しなかった.
悩んで調べて設定をやり直したののに,意味ないじゃん!

この日はここで時間切れ.土曜日の午後をまるまる使ったのになぁ.

11/27

再チャレンジ.

ノードのネットワークインターフェイスは,安直にオンボードのMarvell 88E8056(Yukon)を使っている.
ノードに普通にUbuntuをインストールしてみたところ,ネットワークを問題なく使える.sky2というドライバを読み込んでいるようだ.

そこで再びinitrd.imgの中を見直したところ,カーネルに読み込むモジュールを指定するファイルがあったので,sky2ドライバを追加して作り直し.

これで再度ノードをブートしたところ,…動いた! 最初のカーネルが立ち上がるところまで行った.

しかしその次,rsyncで実際のOSを送り込むところはエラーになる.

rsyncdの設定がおかしいところまでは分かった.どこを直せばよいかは分からず,
この日は時間切れで終了.

11/28

土日に寒い部屋でPCを設定していたため,風邪気味.この日は設定はおやすみにした.

11/29

通常業務.OSCARの設定はせず.

11/30

再度チャレンジしたところ,…なぜかあっさり,インストール成功.あれっ????
すべてのノードに,クラスタ用のOSをインストールすることに成功.

よかった!

しかし”Test Cluster Setup”を実行すると,エラーになった.
これは設定に使ったPCの事情のようで,うちの研究室のUbuntu PCは/home以下をオートマウンターの管理下に置いている.ここにoscar_wizardがoscartestというディレクトリを切ろうとして,エラーになっているようだ.
そのせいでそれ以降のテストすべてが実施されず.

別のPCで改めてOSCARの設定をしてみることに.この時点では,いちどうまくいってやり方が分かったんだから,次も簡単さ,と思っていた.

この日の夕方から,PCの設定開始.OSを新たに入れてOSCARを入れて,上に書いたように設定.

12/1

前日の続きで,クラスタにOSをインストールしようとしたが,今回もうまくいかなかった.rsyncのところでエラーになる.

結局,前回もrsyncがエラーになった理由がよく分かっていないから,のようだ.最初のカーネルを送り込むためのtftpdと,rsyncdをちゃんと動かす方法がよく分かっていない.
ただし,rsyncdを再起動する方法は分かった.再起動すれば,ファイルがちゃんと転送されることも分かった.

現在(1日夜)の時点で,やっとここまで来た.

いろいろはまったな.ノウハウもいくらか溜まった.まだインストールの裏側が分かっていないのだが,もう少しでできそうな気がする.

11月の反省

11月はまあまあ忙しかった.共同研究や受託研究関連の事務仕事があったり,ものづくりNEXT↑2011の展示があったり.

取り組みはじめたプログラムは,あまり進まず.いかん!

学生さんのためのプログラミングも,あまり進まず.切羽詰まっている方のひとつは何とか進めたけど,まだもう一つあるんだよな.

12月はやっぱり忙しく過ごすことになりそう.がんばります.