2012年11月12日月曜日

外資系の流儀,または,できるサラリーマンへの憧れ

10月のSt John's出張に行く直前に,Facebookにこんなことを書いた.
明日から,また出張に行きます.カナダの端っこでとっても遠いところ.技術委員会というやつで,金野は日本代表委員です.…っていうとなんかかっこよく聞こえるかもしれませんが,内実はといえば前の委員会で宿題が出されていて,それをしこしこやって持って行き,出来が悪いと怒られる,という厳しい会議.宿題の出来はいまいち.あー憂鬱.英語だし.夏休みの宿題が終わらないまま始業式を向かえた小学生の気分.
若いころヤンエグ(ヤング・エグゼクティブ)という言葉がはやって,若くして世界を股にかけてはたらくビジネスマンがかっこいいとされた時代があった.俺も将来は世界ではたらく男になるぜ! と思っていた.一応なれたのかな? しかし現実はあんまり,いや,ぜんぜんかっこよくないぞ.なにかが間違っているのか,それとも世界を股にかけてはたらくビジネスマンの実態なんて,もともとこんなもんだったのか?
ずっとアカデミックな仕事ばかりしてきたので,いわゆる普通のサラリーマンという人たちがどういう風に仕事をしているのか,あまり知りません.たぶん「会社による」とか「人による」とか,すごくつまんない答えが正解なんだろうと推測しているのですが.
というわけで今日はたぶん徹夜に近いがんばりをしないといけなさそうです.先ほどカフェインを注入しました.がんばります.ヤンエグという言葉がはやったころに「24時間戦えますか」っていうコマーシャルやってたなぁ.
誤字がありますがご寛容を.

書いてあるように,金野はいわゆる「できるサラリーマン」とか「ヤンエグ」などが,どんなふうに仕事をしているのかを知らない.そして,おそらく世間一般でもそれはあまり認知されていないのだろう.写真のような本が出た.
「外資系の流儀」,佐藤智恵著,新潮新書485,2012.
おもしろかった.

外資系のサラリーマン=できるサラリーマンというわけではないが,この本に出てくるサラリーマンは,まあだいたい,できるサラリーマンだと言ってよいであろう.しかしその仕事ぶりは会社によっていろいろだし,同じ会社でも人によって違う部分があるようだ.Facebookに書いた,「「会社による」とか「人による」とか,すごくつまんない答えが正解なんだろうと推測しているのですが.」というのは当たっているようだ.

あとは,とにかく一生懸命働いている,ということだろうか.上記の本には「成功のカギは「心技体」」という章があって,パワフルに働くことが外資系で成功するために必要だと説かれている.

金野の大学は125年の伝統を持つ日本の大学だが,研究者として目指す方向は同じであろう.心技体を充実させてパワフルに研究していこう.

レノボ・ジャパンの渡辺朱美氏の話は特に印象的だった.人の何倍も働いて結果を出し続ける.いまの俺にはできていないことだ.

金野はおかげさまで五体満足で,健康で(メタボだけど),持病はない.いちど腰を痛めたことはあるし,24時間戦う体力はないが,いままでよりもうちょっとぐらいはがんばれるであろう.

体に気をつけつつ,もうちょっとがんばります.

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