研究でUbuntuマシンをたくさん使っていて,学生にも使わせている.数値計算用のマシンに入れているのはamd64版(64bit OS)だが,金野が使っているデスクトップとノートPCはこれまで32bit OSのi386版を入れていた.
以前はその方がいろいろと便利だと判断していた.例えば日本語Remix版が使えるし,ATOK X3が容易にインストールできる.またUbuntuを使いはじめたころには,i386版にしか対応していないアプリケーションも少なくなかったように思う.例えばAcrobatの日本語版は,いまでもi386しか提供されていない.
しかしだんだん,数値計算環境とデスクトップとで使っているプラットフォームが違う面倒のほうが,大きくなってきた.
例えば,学生さんが作ったプログラムを,自分の環境ではすぐに実行して試すことができない.デスクトップ環境でプログラムを修正して,動作確認して,これでOKと思ってamd64環境に行ったときに,コンパイルし忘れて無駄な計算を回してしまうなどということも.
調べると,amd64版デスクトップをインストールして,日本語Remix相当にするのはそれほど難しくなさそう.
ATOK X3やAcrobatを強引に(?)amd64環境で動かすことはできるようだ.ATOKの設定はかなり手間がかかって面倒なようだったが,そこはしょうがないと判断した.
というわけで,9月に自宅のデスクトップとノートPCのOSをUbuntu Desktop amd64に入れ替え,今月8日(火)に,職場のデスクトップも入れ替えた.
OSのインストールとパッケージの設定は,これまで何度もやってきて作業方法が分かっているので,ほとんど問題なく進行した.(必要なパッケージをインストールするスクリプトも作ってある.)
ATOK X3のインストールは,手間はかかるが,手順を詳しく説明したウェブサイトをネットで見つけて,その通りにやったらうまくいった.
解析に使うソフトのひとつOpenFOAMのインストールは,少し手間取った.OpenFOAM-1.6-extをCAE TeamのPPAからインストールしたのだが,大学のファイアウォールの中からインストールするには,ファイアウォール越しにadd-apt-repositoryができるように設定が必要だった.これもネット情報を調べて何とか解決し,インストール成功.
インストールの作業にかかった時間は,待っている時間も含めて4,5時間と行ったところだろうか.もっとかかっているかもしれない.
i386版ならもっと短い時間でできる.Windowsの場合は,環境構築のときインストールCDをとっかえひっかえしてソフトを入れるので,それに比べると短い時間でできたかな.
これでいくらかプログラミングがやりやすくなる,はず.学生さんのプログラムを何とかしてあげなければならないのだが,これで生産性が上がると信じたい.
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