「世に棲む日々」を読んでから,ちょうどNHKのドラマもやっていることだしと思い,「坂の上の雲」に手を出してみました.
この本の中で述べられているように,明治のころは日本の舵取りがごく少数の人の肩にかかっていた時代だったようです.この作品では,その中でも伊予出身の秋山兄弟と正岡子規に焦点を当てつつ,明治のはじめから日露戦争までの時代の流れを語っています.
文庫で全8巻ですが,とてもおもしろくて,一気に読みました.
なおこの本の中では,旅順包囲戦をはじめ日露戦争での乃木希典の評価が非常に低く,児玉源太郎の評価が高いのですが,Wikipediaの旅順攻囲戦の記事ではその説の賛否両論が論じられており,必ずしも司馬遼太郎氏の視点が定説というわけではないようです.
この本を読んだだけの知識で日露戦争を語るのは,考えが偏る危険があると思うべきでしょう.
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