ラベル 読書 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 読書 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2011年3月3日木曜日

さいきんの読書:大学破綻

「大学破綻―合併、身売り、倒産の内幕」は,タイトルは過激かもしれませんが,内容はごくまじめな,大学の運営に対する提言をまとめた本です.

著者は桜美林大学などで大学経営に関わられた諸星裕氏.

提言の内容も,企業の経営に携わる方々から見るともしかしたらオーソドックスなものかもしれません.曰く,ミッションを確立せよとか,ニーズにマッチした授業を行えとか,大学のレベルにあった顧客(学生)を集めよ,などなど.

しかし実際に大学にいると,この普通のことが難しいのですよ.正直,レベルの高い学生がほしいし,入学生のレベルと出口でのレベル保証とを考えると,4年で卒業させるにはハードな授業も行わざるを得ない.

なのでこの本は,ほろ苦いおもしろさを感じる本でした.たとえば「レベルの高い学生がほしい」と思うことはうちの大学にとってよいことなのか,どうか? などと考えさせられました.

教員がひとりで悩んでもしかたのないことかもしれませんが,大学のミッションを理解し,それに合うような授業ができるように取り組むしかないですね.
来年度もがんばろう.

さいきんの読書:5万4千円でアジア大横断

アサヒコムの「クリックディープ旅」に記事を書いている下川裕治さんの本を買ってみました.3冊ほど買いましたが,最初に読んだのがこの「5万4千円でアジア大横断」です.

(上記の「クリックディープ旅」で「バックナンバー」をクリックすると,下の方に「アジアハイウェー」があります.それがこのアジア大横断時の写真です.)

ほぼ全行程をバスのみに乗り,東京からトルコまで行く,という紀行文です.5万4千円はその経費.下川さんは「12万円で世界を歩く」という本も書いていますが(買ったけどまた読んでない),貧乏旅行が得意? な旅行作家です.

金野にはとてもまねできませんが,貧乏旅行にはちょっとあこがれるものがあります.あまりアクティブでない割には,世界のいろんなところに行ってみたい.

でもバスだと,国によってはたいへんなようですね.逆に国によっては,ロシアなどとても遠くまでの直通バスがあるらしいのも驚きです.

航空運賃は,LCCが出現して価格破壊が進んでいますね.路線によっては1万円以下とか,キャンペーン価格だと1,000円を切ったりする場合もあるらしい.旅行で国外に出たのは,ずいぶん昔に台湾に行ったきりかな.
どこかに旅行に行きたくなる読書でした.

2011年2月26日土曜日

さいきんの読書・坂の上の雲

「世に棲む日々」を読んでから,ちょうどNHKのドラマもやっていることだしと思い,「坂の上の雲」に手を出してみました.

この本の中で述べられているように,明治のころは日本の舵取りがごく少数の人の肩にかかっていた時代だったようです.この作品では,その中でも伊予出身の秋山兄弟と正岡子規に焦点を当てつつ,明治のはじめから日露戦争までの時代の流れを語っています.

文庫で全8巻ですが,とてもおもしろくて,一気に読みました.

なおこの本の中では,旅順包囲戦をはじめ日露戦争での乃木希典の評価が非常に低く,児玉源太郎の評価が高いのですが,Wikipediaの旅順攻囲戦の記事ではその説の賛否両論が論じられており,必ずしも司馬遼太郎氏の視点が定説というわけではないようです.
この本を読んだだけの知識で日露戦争を語るのは,考えが偏る危険があると思うべきでしょう.

2011年2月10日木曜日

さいきんの読書・世に棲む日々

「『世に棲む日日』から読み始めています.」と書いたのが昨年の12月はじめ.読み終わったのもしばらく前なのですが,今頃になっての紹介です.

司馬遼太郎氏の作品です.文庫本で4冊.
司馬氏の本は,以前は敬遠していました.読み始めたら,止まらないんじゃなかろうか,という心配があったからです.そうは言っても数年前に「功名が辻」を読みましたし,「項羽と劉邦」も読んだことがあるはずですが,それぐらいかな.

自分が高校生の頃,周囲で「竜馬がゆく」がはやり,複数の友人から薦められたのですが,天の邪鬼な金野は読みませんでした.
時代小説そのものは好きで,池波正太郎氏や藤沢周平氏の本をたくさん買ったりしたのですが.

この「世に棲む日日」は幕末の吉田松陰と高杉晋作に焦点を当てた本です.二人が生涯を閉じる間の時間差は10年に満たないほどですが,その間に時代がうねっていく様子がよく著されています.

元はといえば齋藤孝先生の「読書入門」に紹介されていたので読み始めたのですが,齋藤先生とは読み方が違っているかもしれません.
齋藤先生は「偏っている人が出てくる本」という視点でこの本を紹介していて,実際に出てくるのですが―吉田松陰も高杉晋作も十分に飛び抜けているのですが―,自分はその時代背景の方に興味を持ちました.幕府と藩との関係,それぞれとイギリス,フランスとの関係,そして各藩の空気,人材の育て方,などが重なりあって,幕末という時代を作ってきたのだなぁと分かります.

吉田松陰や高杉新作は,生まれるべくして生まれてきたのでしょう.それだけですべてが説明できるわけではないでしょうが,時代背景や藩の空気,生まれた家の家柄もその人の性格の形成に深く関わっている.司馬氏の取材に基づく分析がおもしろいです.

2011年1月6日木曜日

読書熱再燃

以前に「読書入門」を読んでから,読書熱が高まり,「読書入門」で紹介されていた本を中心に数冊購入してみました.
Amazon.co.jpでまとめ買い.

まだ「世に棲む日日」しか読んでいませんが(それも4巻中3巻まで),読みたい本がたくさんあるというのはうれしいことです.

しかし自宅の本棚がいっぱいで,困っています.去年からの課題で,裁断サービスを使って電子化するなど
スペースを空ける工夫をしてきましたが,追いついていません.
何とかしないと.

本棚の整理は1月の課題にしよう.

2011年1月5日水曜日

さいきんの読書:ビート

「リオ」「朱夏」と読んできて,さらにその続編である
「ビート―警視庁強行犯係・樋口顕」
を読みました.

とどめを刺すぐらいおもしろいです.「朱夏」もとてもよかったのですが,金野の印象では「ビート」はさらにおもしろい.

この本でも,謎解きの要素はあまり強調されず,登場人物の心理描写を楽しむストーリーです.

読むなら順番に読むことをお薦めします.

2011年1月4日火曜日

さいきんの読書:朱夏

「リオ」を読んでから今野敏のおもしろさにはまり,その続編である
「朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕」
を読んでみました.

「リオ」もおもしろかったのですが,金野の印象では「朱夏」の方がおもしろいです.
というより,「リオ」を読んでいると「朱夏」のおもしろさが倍増します.主人公など登場人物の立場や性格などが分かるので,その行動や心理描写のおもしろさ(興味深い,という意味での)が分かるので.

警察小説ですが,謎解きの要素はあまり強調されていません.登場人物の心理描写を楽しむストーリーです.

これも一気に読みました.お薦めです.

2010年12月9日木曜日

小池勝著「流体機械工学」

専門的な本ですが,金野の担当している推進工学・抵抗工学特論という授業で参考にしていて,学生にも紹介したので,ここでも触れておきます.

コロナ社の「流体機械工学」という本です.タイトルは一般的ですが,中身はいろいろな特徴のあるユニークな本です.

特にプロペラの設計方法を具体的に説明しているところがありがたい.授業ではこの部分を参考にしています.
鳥人間サークルの学生さんにも,役に立つかもしれません.

来年は教科書に指定しようかな.

2010年12月6日月曜日

さいきんの読書:孤独のチカラ

この本も齋藤孝先生の本です.

この本に書かれていることは金野にもよく分かります.全く同じではないのですが,浪人時代や学生時代には近い経験をしているので.

孤独に耐えられる,というか,自分を孤独な状態に追い込んでがんばる,ということは学生さんにも一度経験しておいてほしいな.そこから得られるものは大きい.

授業で,友達のとなりに座らないように席替えさせる,というのはいいアイディアですね.友達と一緒でないと大学の授業も受けられないんじゃ,大学生として情けない.

うちの大学でも,1年生の早い段階で友達を作ろう,という趣旨のイベントをやっています.金野も関わっています.
友達は,そりゃ大事なんでしょうが,それだけじゃ片手落ちですね.勉強は孤独にやるときも必要だ,ということを,新入生には語るようにしたいものだと感じたのでした.

2010年12月3日金曜日

さいきんの読書:読書入門

この本はぜんぶ読んだわけではなくて,ぽつぽつと拾い読みをしています.

「読書入門」は齋藤孝先生がいろいろな本を紹介しているのですが,おもしろいので金野も数冊買ってみました.まだ読み始めたばかりですが,そのうち感想を書きます.

もともとは,学生さんに読書を推奨するのによい本を探していたのですが,自分がはまりました.
紹介している本が熱いです.ちょっと,いや,かなりアクが強い人人が書いた本や,偏っている人が出てくる本を紹介しています.

紹介されている50冊の本のうち,まずは取っつきやすい「世に棲む日日」から読み始めています.

2010年11月29日月曜日

さいきんの読書:リオ

説教くさい.
いいわけがましい.
でも,おもしろい.

「リオ―警視庁強行犯係・樋口顕」を読みました.

警察小説で,ふだん読むジャンルの本ではありません.本屋で手に取ったのは,なんのことはない,作者が今野さんだったからです.
ぱらぱらっと眺めてみて,まぁおもしろいかもしれないし,コンノつながりだから買おうかな,という程度の印象で買うことにしましたが,よい判断でした.

今回読んだ「リオ」は,主人公の特に後半での心理描写がとてもおもしろかった.世代論を言い訳にして考え方を肯定したり,若者にたいして説教くさい感慨を語る部分もありましたが,そこを含めて主人公の心理描写だと考えると,よくできていると思います.

Wikipediaの記事によれば,30年以上活躍していて120冊以上の本を出している作家だそうですが,寡聞にしていままで知りませんでした.
うむ,これでしばらくは楽しめそう.

2010年7月20日火曜日

「第二ファウンデーション」を読む

アイザック・アシモフの「ファウンデーション」初期3部作の最後を飾る「第二ファウンデーション」を読みました.

第2部の「ファウンデーション対帝国」はあまり読みやすくない印象を持っていたのですが,この第二ファウンデーションはとてもおもしろく,短い期間で読みました.
「…対帝国」もそうでしたが,「第二ファウンデーション」も最後にどんでん返しがあったり,第二ファウンデーションの人々の暗躍(?)があったり,SFというよりはむしろミステリー小説のようなおもしろさがあります.

第4部以降もあるのですが,アシモフが第4部を書いたのは,第3部までを書き終えてから30年以上後だそうです.ストーリー展開や書きっぷりが変わるかな?
もうしばらく楽しめそうです.

2010年7月5日月曜日

「ファウンデーション対帝国」を読む

以前にアシモフの「ファウンデーション」を読んだ感想を書きましたが,その続編の「ファウンデーション対帝国」を読みました.

「ファウンデーション」はとてもおもしろくて一気に読んだのですが,「…対帝国」のほうは読みにくかった.
内容はおもしろいと思うのですが,翻訳が悪い気がします.直訳に近い."They"を「かれらは」と素直に訳していますね.1984年の翻訳ですが,新訳を出してくれないものか.

英語で読めるかな? 難しい言葉が多くて理解しづらいのではないかと危惧して,無難に日本語訳を読み始めたのですが,原典にチャレンジすべきかもしれません.

2010年5月31日月曜日

裁断サービスを使ってみる

本を裁断してスキャナで読み,電子化するお話です.

以前にメディアマーカーを使っていることを書いたときに,本棚がいっぱいなのを少し空けた,というようなことを書いていました.その後,本は順調に(?)増えて,またしても本があふれています.
そろそろ本格的な対策を打たねば.

本を裁断してスキャナで読み,PDF化するという方法は,整理HACKS!という本で紹介されていますが,それ以前から興味を持っていました.ただ金野は子供のころから,本は大切にしろと教わって育ってきたのと,そもそも裁断機がない,買っても置くスペースがないという理由で,踏み出すのをためらっていました.

さいきん,キンコーズで裁断サービスをやっているのを知りました.1カット105円(税込み).
おおこれなら簡単に試すことができるじゃないか,ということで,新宿勤務の日に本を持ち込み,試してみました.

いきなり大切な本を裁断する勇気はなかったので,比較的古い本で長らく本棚の奥にしまわれていたものを3冊出してきました.「C++入門」などはいまから22年前の本で,プログラムをSONY NEWS上のMIWA C++で動作確認していたり,MS-DOS上でのプログラムを紹介していたり,という年代物です.内容はとてもすばらしいのですが,さすがに今の時代には合わんでしょう.

新宿センタービルのキンコーズに持ち込んだところ,店の人がきれいに裁断してくれました.「Mathematica偏微分方程式」だけは厚かったので,1カットでは切れずに2カットを要しました.このため全部で4カット,420円也.

カットした書籍は八王子校舎に送って,CANONのドキュメントスキャナDR-2510Cで読んでPDF化しました.かなりの枚数を読んだところでAcrobatがハングアップしてやり直しになるなど,トラブルにも見舞われましたが,最終的には何とか3冊とも電子化できました.
400dpiで読んだのですが,450ページある「Mathematica偏微分方程式」で150MB.心配していたほどには大きなファイルになりませんでした.これならDropboxで共有できるので,どこでも本が読めるようになるし,OCRで検索もできるようになったので,使いやすくなったと言えるでしょう.

本の裁断,なかなか良さそうです.電子化に時間がかかるのが難点ですが,そこさえ通り過ぎれば本棚も空けられるし,検索可能になるので,特に解説本などは使いやすくなりますね.
思い切って古い本の整理に取りかかろうかと思います.

2010年5月20日木曜日

アシモフの「ファウンデーション」を読む

さいきん,アシモフの「ファウンデーション」を読んでいます.

アシモフの本は,小学生のころに子供向けのSF全集の1冊として読んだ記憶がありますが,それ以降は読んでいませんでした.今回読み始めたきっかけは,Stargate SG-1のSeason 10 Episode 3 "200"で,最後の台詞としてアシモフの言葉が引用されていたからです.

Individual science fiction stories may seem as trivial as ever to the blinder critics and philosophers of today — but the core of science fiction, its essence, the concept around which it revolves, has become crucial to our salvation if we are to be saved at all.
"My Own View" in The Encyclopedia of Science Fiction (1978) edited by Robert Holdstock; later published in Asimov on Science Fiction (1981).
(Wikiquoteより)

ああそういえば金野はアシモフを読んでいないじゃないかと思って,新宿に行ったときに代表作の「ファウンデーション」を手に取ってみた,というわけです.

これがおもしろかった.全部で7巻ある(しかも4巻目以降は上下巻の)とても長い物語の,はじめの1冊なのですが,とても興味深い話でした.心理歴史学者が未来を統計的に計算して破滅を予測し,その対策として,…という具合にはじまるわけですが,どんでん返しがあったり,ひやひやする場面があったりと,最後まで楽しむことができました.
(「最後まで」と言ってもこの1冊の最後のことで,2巻以降はこれからです.)

2巻のプロローグに,この心理歴史学が群衆の行動を「…もっと規模の小さな科学がビリヤードの玉の跳ね返りかたを予測するのと同程度の確実性をもって、予測できた。」とあるのを目にして,先日読んだ「数学は最善世界の夢を見るか?」の内容を思い出しました.この本には,ビリヤードの玉の跳ね返りかたは,台が円形か楕円形の場合を除くと,ほとんど予測不可能だということを説明しています.ちょっとした皮肉のように感じますね.

2010年5月12日水曜日

人間は何をつくってきたか

かなり古い本ですが,「人間は何をつくってきたか」のシリーズ5冊を,しばらく前に入手しました.

写真に映っているのは「蒸気機関車」「自動車」「船」ですが,このほかに「飛行機」「ロケット」があります.1980年の出版ですので,30年前の本ということですね.

この本は,当時NHKで放送された「人間は何をつくってきたか ~交通博物館の世界~」という番組の内容に即しています.
30年前というと,金野は小学生でしたが,この放送のビデオをくり返し観た記憶があります.おもしろかったんだよなぁ.いまでも音楽が耳に残っているぐらいです.

機会があったら学生さんにも開いてほしい本なのですが,自分がかつておもしろいと思った番組を,いまの若い人たち(学生さんとか)に見せたら,やっぱりおもしろいと思ってくれるのだろうか? 技術に興味を持ってくれるのだろうか? 気になるところです.

2010年5月5日水曜日

押井守氏の本を読む

押井守さんは映画監督ですが,本から入ってしまいました.「凡人として生きるということ」と「他力本願―仕事で負けない7つの力」です.
順番を間違えました.押井作品の映画を最初に観た方がよいと思います.映画のDVDを楽天レンタルの予約リストに入れました.

その上で感想を書くと,「凡人として…」のほうは論理にいくらか飛躍があるように感じますが,個性的でおもしろい視点から世相を切り取っていました.

「他力本願」は,金野の感想としてはこっちのほうがおもしろい.タイトルはビジネス本みたいですが,中身は映画監督が映画をものするまでの行動や思考,こだわりを,監督自身の視点から深く掘り下げて書いたものです.一気読みしました.

朝日新聞の「仕事力」に掲載された,「『見える才能をスキルという』―押井守が語る仕事」というインタビュー記事がきっかけで興味を持ちました.でも,「凡人として…」にも書いてありますが,やはり映画監督は映画で語ってなんぼですから,本を読んでおもしろいとか何とかいうより,こちらも映画を観て楽しむことにします.

2010年4月24日土曜日

「基礎から学ぶ工業力学」に盛り込めなかったこと

再び,「基礎から学ぶ工業力学」の話題です.
今回の教科書では盛り込めなかったことも,少しだけあります.

特に残念だったのは,次元を意識しながら計算させる,ということを徹底できなかったことです.

たとえば質量2.0 kgの物体にはたらく重力を計算させると,多くの学生は 2.0×9.8=19.6 [N]と計算します.これだと,単に算数の計算をして,最後に単位をつけただけですから,小学生レベルです.

金野としては,2.0 kg×9.8 m/s2=20 kg m/s2=20 N と計算してほしいです.
つまり,数字だけでなく,次元も,有効数字も意識しながら計算してほしい.

授業では,計算するときは数値と,有効数字と,次元を意識しなさいと教えます.しかし残念ながら徹底できていません.
今回の教科書では,ここをしっかり作り込んで授業のサポートとしたかったのですが,できていません.オーム社の標準的な書き方なのか,式中の単位は角括弧([, ])で囲まれてしまいました.この点はとても残念です.

「基礎から学ぶ工業力学」の話題でかなり引っ張りましたが,紹介は今回までにします.

2010年3月24日水曜日

ACS Style Guideのグラフを模倣する

ACS Style Guideという本があります.American Chemical Society(アメリカ化学学会)の論文集に投稿するためのガイドです.
化学の分野はたくさんの論文を出すので,論文のガイドブックも充実しています.

すでに第3版が出ていますが,手元にあるのは第2版です.この本の290ページにあるグラフの見本を,ExcelとGnuplotで再現できるか,試してみました.
その結果が下の画像です.

原典はここには載せられませんが,完全には一致していないものの,いい線まで行っていると思います.

GnuplotでEMFファイルを作る場合の,設定の主要部分を書いておきます.

set term emf size 1024,1024 mono 32
set border 3
set xtics nomirror
set ytics nomirror
set xrange [0:130]
set yrange [0:100]
set xlabel 'Time (min)' 0,0.5
set ylabel 'Relative Fluorescence Intensity' 2.5
set nokey
plot "data1.txt" w lp pt 5 ps 1.5 lt 1 lw 4, \
"data2.txt" w lp pt 8 ps 1.5 lt 1 lw 4, \
"data3.txt" w lp pt 6 ps 1.5 lt 1 lw 4

グラフの大きさを1024×1024にし,フォントは32ポイント,マークの大きさを1.5,線の太さを4と設定しています.マークの大きさは原典のサンプルと厳密には合っていませんが,だいたい合っていればよいと考えて細かくは詰めていません.

参考になれば幸いです.

2010年3月14日日曜日

雪の思い出・その2

「藤沢周平 父の周辺」という本を読みました.ご令嬢の遠藤展子さんが書いた本で,父親である藤沢周平さんや母親との思い出をエッセーにしたものです.

よく覚えているもんだなぁ,と感心しながら読みました.自分が子供のときのことを,金野は思い出してエッセーに書けるだろうか?

ところがこの本の中の「夏休み」というエッセーに,家の庭でスキーをしたという思い出が書いてあるのを読んで,自分が子供のときにも同じようなことをしたのを思い出しました.

著者は山形県鶴岡市での思い出を語っているのですが,私の場合は岩手県久慈市です.教師だった両親の転勤で,3歳ぐらいの頃に久慈の教員住宅に住んでいました.母の職場のすぐ近くでした.
ある年に大雪が降り積もり,それを母が庭の隅に積み上げて,かまくらと滑り台を作ってくれたのです.

いま手元にありませんが,実家に帰れば写真が残っていると思います.これは写真ではありませんが,滑り台の上から母と妹を見下ろした光景が,いまでも思い出されます.

懐かしいなぁ.でもいま久慈に行っても,きっとどこに住んでいたか思い出せないでしょうし,そこに辿り着けても何も残っていないだろうなぁと想像します.