2013年4月から金野の担当授業で使っている、ビデオ教材です。笑ってやってください。
学生さん向け情報のページからアクセスしてください。
- ビデオ教材へのリンク:工業力学及演習I、流れ学I及演習、工業数学A
- ビデオ教材を利用した授業の進め方
- 授業用ビデオ教材を作成している経緯(未完成ですが教材の意図は書いてあります。)
受講生でない方で授業用ビデオ教材のイメージをつかみたい方は、なるべく新しいもの(4/24以降のもの)を観ていただきたく。それ以前のものは暗かったり、ピントが狂っていたり、音声が小さかったり、直したいところがたくさんある。
上の「経緯」のページにも書いたが、朝日新聞の「教育をタダにする オンライン授業の衝撃」という2013年3月の特集記事に触発されて、「反転授業」を試みることにし、そのためのビデオ教材を作りはじめた。学生さん達に、もっと勉強してもらおう、そして自ら学ぶ習慣をつけてもらおう、という意図。
「反転授業」(flip teaching, flipped classroom, inverted classroom)は,通常の授業とは教室での学習と自宅学習との方向性が異なることから,こう呼ばれる.
通常の授業では,受講者は教室での講義を聴いて学習し,知識を得る.そして自宅学習で宿題や演習問題などを解き,その知識を確認する.つまり教室での学習はインプットで,自宅学習はアウトプットになる.
それに対して反転授業では,受講者は自宅やPC演習室などで講義ビデオを聴講し,知識を得る。そして教室では演習問題を解くなどして,その知識を確認する.自宅学習がインプットで,教室での学習がアウトプットなので,「反転授業」と呼ばれる.
金野が担当している前期科目では、今年(2013年)から講義系科目のすべてを「反転授業」にした。
ビデオは、紙に書いて説明しているのをウェブカメラで撮影する方式にした。まずはなるべく単純にはじめられるように。3月末から準備していたが撮影は4月に入ってから行っている。
担当している科目のうち2科目は講義演習科目(講義1コマ、演習1コマがセットになった科目)なので演習をするのは当然だが、講義だけの科目(工業数学A)でも授業中は講義をほぼまったくしないで、演習をやっている。
演習の解説にたっぷりと時間をとれるのがありがたい。これまでは講義演習科目なら180分という制約があったので、演習の解説にはあまり時間をとれず、出来の悪かった問題だけ解説していた。今年度はほぼ全問をきっちり解説できる上に、演習の時間も長くとれる。
講義のほうは、ライブ授業とビデオでは一長一短ある。正直言って、ライブのほうがテンションが高い。学生の反応を見ながら授業できる。
ビデオだと、ライブの講義よりも詳しく説明できる。発展的な内容も扱える。
また、どちらかというとビデオ教材のほうが短い時間でたくさん説明できるようだ。去年まで90分間で説明していたことを、ビデオ教材だと60分ぐらいで説明し終えていることもある。理由はまだはっきりとは分からないが、説明用の図などを事前に用意できるのと、学生が板書をノートに写す時間を考慮しないから(一時停止すればよいので)ではないかと思っている。
1授業分のビデオを、1回の講義時間(90分)以内にまとめようとはしていない。時間の制約なく説明している。たいていは90分より短いが、長くなることもある。
学生にとっては、ビデオは「何度でも観られる」「空き時間に観られる」「一時停止できる」のがメリットらしい。「家に帰ってまで勉強したくないから嫌だ」という意見もあった。(このビデオのせいで自宅学習しているのだとしたら、作戦成功だ。)
携帯電話で観ている学生もいた。いちおう観られるらしい。
理工系大学なので、PC演習室があり全員IDを持っているから、観ることができないという心配はない。
現在までのフィードバック:「画面が暗い」「ピントが合ってない」「音声が小さい」「字が読めない」等々。照明や撮影ソフトの設定を工夫して、だんだん改善しているところ。「眠くなる」というのもあったがそれはどうしたらいいのだろう? もしかして金野の声からα波が出ている? せめてテンションは上げていこうと思います。
3,4月で122本のビデオ教材を作った。すべてウェブページとYouTubeで公開中。まだまだ作り続けます。
ぜんぶ自宅で撮影。台本作成、ビデオ撮り、アップロード、ウェブページ作成の一連の作業にかなり時間を取られている。徹夜したり、睡眠時間が1時間だったりとさいきんは慢性的な寝不足です。
前期は講義系科目だけで3科目(5コマ)を担当しているので、たくさんあって大変。(ほかに実験科目と卒論・修論指導があります。)このブログもほとんど更新しなかった。連休後半も引き籠もってビデオ撮りする予定。
ビデオの作成方法などは、追々このブログに載せるつもりです。
大学関係者には相談せずに自分で勝手にやっている。大学の授業が大学の資産だとしたら、流出させた俺はクビかな。むしろどんどん出して宣伝するぐらいのほうがいいと思っているのだが。
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