2011年12月31日土曜日

12月の反省,2011年の反省

今年も大晦日.

2011年は,世間的には何といっても大震災のあった年だと思うが,金野としては,出張が多かった年,引っ越した年,ということになるだろうか.

12月は,例年行っている寒地技術シンポと数値流体シンポに行かなかった.その代わりITTC Ice Committeeのミーティングに出席.帰ってきてから技術士2次試験の口頭試験もあったので,それなりに忙しくすごした.

年末には法事で帰省ということもあったし.(この記事は岩手の実家で書いています.)
授業期間が終わってからの法事だったのは不幸中の幸いで,授業に穴を空けずにすんだが,卒論のミーティングなどができなかったので卒論生には悪いことをした.新年に巻き返そう.

今年1年を振り返ると.

研究面ではやはり反省の日々で,論文も講演論文しか書かなかった.去年と同じく反省だ.
しかし一方で,大きな研究プロジェクト2つに参加することになったし,科研費の継続に成功したし,これまでやってきたことを活かすことができる状況になってきた.これからがんばらねば.

私生活では,5月に引っ越して生活が少し変わった.
バス通勤になって車にあまり乗らなくなったし,大学からの帰宅が少しだけ早くなった.以前は大学の門が閉まるまでだらだらと仕事を続けることもあったが(仕事が終わらないときは,門の外に車を移動して続けることもあった.),いまはバスの時間に合わせて切り上げている.

来る年は災害の少ないよい年でありますように.

2011年12月30日金曜日

岩手の雪景色


またしても更新まで日が空いてしまった.
親戚に不幸があり,26日から急遽岩手に帰っている.今日(30日)はさっきまで晴れていたのだが,急に降り始めていまはこんな感じ.

2011年12月21日水曜日

ここ数日のこと・ハンブルク出張,技術士2次試験口頭試験etc.

2週間ほどこのブログを更新していなかったが,その間に出張だの試験だのいろいろあった.

11日から16日まで,ドイツのハンブルクに出張し,ITTC Ice committeeの会合に参加.ドイツははじめてだったがクリスマスシーズンだったのでなかなか楽しめた.委員会ではずっと英語だったので集中力を保つのが大変だったが.

以前OSCARで苦しんでいたのは,出張直前に設定ファイルを手作業でいじるなどして何とか解決し,動作させることができた.テストはまだ不十分だが,出張中にリモートログインしていろいろ試し(いまは便利ですな),ごく簡単なテストプログラムは動作することを確認した.

帰国した翌日の17日は,研究室の大学院発表会を兼ねた流体研ホームカミング.たくさんの卒業生が来てくれました.

その翌日の18日は,技術士2次試験の口頭試験.

というわけで先々週から先週にかけて,ばたばたと過ごしていた.その間,いろんな仕事が溜まり,義理も欠いてきた.今週も忙しいが,何とかせねば.

2011年12月8日木曜日

防災情報新聞に工学院が

防災情報新聞に工学院大学を取り上げていただきました.

〈 東日本大震災被災地支援 〉 大学が広域連携――新たな“支援のかたち”に注目

金野はこれには携わっていませんが,先月末に八王子で開催された行事を取り上げていただいたようです.

2011年12月1日木曜日

OSCAR,苦戦中

研究室でPCクラスタを組もう,と思って部品を買ったのはもはや1年近く前.

やっと取り組む時間を取れたので,先週の土曜日(11/26)から取り組み始めたが,かなり苦しんでいる.1週間近く経つのにまだインストールに成功しない. 備忘録をかねて,いまの状況をだらだらと書き連ねてみる.

11/20

まずPCクラスタを外注して作るのは,高くつくし面白くないのでやめた.
自前でPCクラスタを作るソフトはいろいろあるようだが,今回はUbuntuで動くことを重視して調べた結果,OSCARというソフトウェアパッケージを選択.

パッケージのインストールから,サーバの設定までは簡単だった.インストールガイドに書いてあるとおりにすればよい.

11/26

この日から本格的な設定をし始めたが,クラスタの各ノードの設定で,早速はまった.

OSCARはSystemImagerというソフトウェアを使って,クラスタの各ノードにOSをインストールする.手順としては,
  1. まずノードをPXEでネットワークブートして,起動用のカーネルを送り込む.
  2. そしてそのカーネルで起動し,その上でrsyncで実際に使うOSを送って,設定する.
となる.

ここで躓いた.最初のカーネルを送り込むところまでは,あっさり通ったのだが,そのカーネルが立ち上がってくれない.lo(ループバックインターフェイス)にDHCPをかける.なぜ?

おそらく,起動用のカーネルがネットワークインターフェイスを認識していないのだろう,ということは想像がついた.
SystemImagerは付属のカーネルではなく,いまのマシンで使っているカーネルを使う機能(use your own kernel, UYOK)があるので,それを使ってみることに.

するとこんどは,ホットプラグのところで固まる.なぜ?

こちらは原因までは分からなかったが,そもそもクラスタのノードにホットプラグなんかいらない. initrd.img(最初のカーネルが使うRAMディスクのイメージ)を編集して,ホットプラグの機能を呼ばないように変更.

再度ノードをブートすると,ホットプラグのところは無事通過した.しかし結局,loにDHCPをかけるところは変わらず.つまりUYOKでもネットワークインターフェイスを認識しなかった.
悩んで調べて設定をやり直したののに,意味ないじゃん!

この日はここで時間切れ.土曜日の午後をまるまる使ったのになぁ.

11/27

再チャレンジ.

ノードのネットワークインターフェイスは,安直にオンボードのMarvell 88E8056(Yukon)を使っている.
ノードに普通にUbuntuをインストールしてみたところ,ネットワークを問題なく使える.sky2というドライバを読み込んでいるようだ.

そこで再びinitrd.imgの中を見直したところ,カーネルに読み込むモジュールを指定するファイルがあったので,sky2ドライバを追加して作り直し.

これで再度ノードをブートしたところ,…動いた! 最初のカーネルが立ち上がるところまで行った.

しかしその次,rsyncで実際のOSを送り込むところはエラーになる.

rsyncdの設定がおかしいところまでは分かった.どこを直せばよいかは分からず,
この日は時間切れで終了.

11/28

土日に寒い部屋でPCを設定していたため,風邪気味.この日は設定はおやすみにした.

11/29

通常業務.OSCARの設定はせず.

11/30

再度チャレンジしたところ,…なぜかあっさり,インストール成功.あれっ????
すべてのノードに,クラスタ用のOSをインストールすることに成功.

よかった!

しかし”Test Cluster Setup”を実行すると,エラーになった.
これは設定に使ったPCの事情のようで,うちの研究室のUbuntu PCは/home以下をオートマウンターの管理下に置いている.ここにoscar_wizardがoscartestというディレクトリを切ろうとして,エラーになっているようだ.
そのせいでそれ以降のテストすべてが実施されず.

別のPCで改めてOSCARの設定をしてみることに.この時点では,いちどうまくいってやり方が分かったんだから,次も簡単さ,と思っていた.

この日の夕方から,PCの設定開始.OSを新たに入れてOSCARを入れて,上に書いたように設定.

12/1

前日の続きで,クラスタにOSをインストールしようとしたが,今回もうまくいかなかった.rsyncのところでエラーになる.

結局,前回もrsyncがエラーになった理由がよく分かっていないから,のようだ.最初のカーネルを送り込むためのtftpdと,rsyncdをちゃんと動かす方法がよく分かっていない.
ただし,rsyncdを再起動する方法は分かった.再起動すれば,ファイルがちゃんと転送されることも分かった.

現在(1日夜)の時点で,やっとここまで来た.

いろいろはまったな.ノウハウもいくらか溜まった.まだインストールの裏側が分かっていないのだが,もう少しでできそうな気がする.

11月の反省

11月はまあまあ忙しかった.共同研究や受託研究関連の事務仕事があったり,ものづくりNEXT↑2011の展示があったり.

取り組みはじめたプログラムは,あまり進まず.いかん!

学生さんのためのプログラミングも,あまり進まず.切羽詰まっている方のひとつは何とか進めたけど,まだもう一つあるんだよな.

12月はやっぱり忙しく過ごすことになりそう.がんばります.

2011年11月25日金曜日

奥華子さん学園祭ライブ,工学院がトリだったらしい

22日に,うちの大学の新宿祭で,奥華子さんの学園祭ライブがありました.
ご自身のブログで紹介していただいてます.

奥さんは学園祭クイーンらしいです.ブログを見るとあちこちの学園祭に出ています.
特に,理工系多くないですか?
うちの大学が,学園祭ライブのトリを飾ったようです.

うちの大学に来てくれてありがとう!!
うちの実行委員も,やってくれるじゃないか.えらいぞー!!

俺は授業でいけなかったけど….八王子は通常授業だったのさ.

あー誤解のないように書いておきますが,今回来てくれたからじゃなくて,以前から好きなアーティストです.CD持ってます.ブログも読んでます.このブログで紹介したこともあります
だから,本当に行きたかったんだよ.

2011年11月24日木曜日

たこ焼き


はじめてたこ焼きを自分で焼いた.

カセットボンベの火力で熱するたこ焼き器がとても良いということで,知り合いが買って,たこ焼きパーティーを開いたのにお相伴させてもらった.
写真がそのたこ焼き器.分かりづらいが左下にボンベがちらっと見えている.

たこ焼きを作るのははじめて.関西ではたこ焼き器が一家に1台あると聞きますが本当ですか?

難しいのかと思っていたが,やってみると意外と簡単だった.
皮がちゃんと焼き上がるまでじっと待って,それから90°ほどひっくり返す.このとき,引っ張ってひっくり返すのではなく,押してひっくり返すと,回る.あとははみ出した部分を穴に押し込みつつ,さらに90°,90°と何度も回すのみ.
屋台で作っているわけではないので,時間をかけて作ることができる.

できあがると,外はぱりぱり,中はとろとろ.出来たてをすぐ食べるととてもおいしい!
これは店で買う気をなくすわ.買って,家まで持って帰ってから食べているのでは,たこ焼きのいちばんおいしいところを味わえないのか.おいしく食べたければ,出来たてを食べるに限るな.

電熱式のたこ焼き器もあってそっちも使われていたが,ガスボンベ式のほうが作りやすそうだった.ガス式のほうが火力が強いので皮がぱりっと焼けて,ひっくり返しやすい.

たこ焼き用の粉や,ソースが市販されていて,それを使っていた.
これなら研究室でもできるんじゃないか? 買っちゃおうかな.

M1中間発表会


昨日の卒論中間発表会に続き,19日(土)はM1の中間発表会だった.これは機械工学専攻全体の発表会.

流体研の学生は午前中に固まっていた.

今年はぱっとしなかったなぁ.説明が下手なのはもちろんよくないが,それ以上に準備不足だ.時間を守るとか,終わったらタイムキープするとか,先輩たちから申し送られているはずのことができていない.

全員同じPCにファイルをコピーして,さっとつないでやれよ.タイムキープも後輩に頼めばいいじゃないか.

…はい,俺の指導が悪いのです.がんばります.

写真は水谷君.

卒論中間発表会


18日(金)は卒論の中間発表会だった.

昨年度と同じく,11月はエコエネルギーコースの中間審査.学生たちはスーツ姿で,概要集や評価シートも配布した.
しかし結局は研究室関係者ばかりなところも同じ.今年に関しては,金野の宣伝不足のせいが大きかったかも.

進捗がちょっと悪いかな.まだ実験に取りかかれていない学生ばかりだったのは,年末にかけて心配だ.金野班の学生もだけど.これは俺のせいでもあるので,俺もがんばらねば.

写真は加瀬君です.

ネクスト・ネイチャープロダクツ出展



先週の16日~18日に開催された,ものづくりNEXT↑2011という展示会の特別企画ネクスト・ネイチャープロダクツに,エアロ・アクアバイオメカニズム学会の一員として出展した.

この展示会は長い歴史があるそうだが(何回なのかは寡聞にして知らない),ネクスト・ネイチャープロダクツの特別企画は今年が2回目だそうな.

学会からは,工学院大学の鈴木健司先生の研究室と,うちと,東工大の中島先生東海大の稲田先生の研究室が研究成果を出展した.

16日(水)は朝早くに東京ビッグサイトに行って,展示の準備など.このときは大久保君に手伝ってもらった.

17日(木)は,同じく朝早くに東京ビッグサイトに行って展示対応.
写真は17日に撮影したもの.上が展示ブースで,下がうちの亀ロボット.

亀ロボットは久しぶりに修理調整され,右手だけは元気に動いていました.大久保君の調整のおかげです.ありがとう! (さいきんこき使ってごめんよ.)
左手は不調で残念ながら動かず.大久保君の診断では,どうも接触不良っぽい.回路を見直さないといけないな.

よい機会を与えてくださった,加藤様をはじめ日本能率協会の皆様に感謝申し上げます.

サーモマグ


さいきん,水筒にお茶を入れて持ち歩いている.知り合いのまねをした.

サーモスの携帯マグ,サーモス モーションという製品の,400ml入るタイプ.こげ茶に見えるが(写真だけでなく実物も),ブラックだそうな.アマゾンで2,176円也.
高さがカバンの高さとほぼぴったり同じで,端のほうに縦に挿して持ち歩いている.

中身は,ティーバッグで煎れた紅茶のことが多い.
朝煎れたお茶が,夕方まで暖かい.これはありがたい.ペットボトルのお茶だとこうはいかないよね.それに,軽い.

すっかり気に入って,出歩かないときも自宅で使っている.この冬はお茶をたくさん飲みそう.

流体研モータードライバー・シールド


うちの研究室で作った,Arduino用のモータードライバー・シールドを宣伝したく.

昨年度のセミナー追加演習用に作ったものをさらに改良した.DCモーター2個,サーボモーター2個を制御できる.4つのアクチュエータを同時に使えるシールドは,お店では売っていないはず.


M2の大久保君が設計,製作してくれた作品で,基板業者の手を借りたがそこの発注もぜんぶ大久保君がやってくれた.金野は金と口を出しただけ.

なかなかかっこよくないですか?

手作業でハンダ付けするので,表面実装部品を使わない方針で設計されている.だから玄人目に見たら出っ張りが多い基板に見えるかもしれない.
でも機械工学科の学生がこれだけできれば,たいしたものであろう.

今年もセミナー追加演習を実施しており,それでこのシールドを使っている.
学生さんたちがおもしろい作品を作ってくれることを期待したい.

2011年11月21日月曜日

工学院大学ソーラーカープロジェクトのインタビュー記事

こんどは工学院大学ソーラーカープロジェクトのインタビュー記事です.
インタビュー・工学院大学ソーラーカープロジェクト
株式会社ミスミの学生ものづくり支援のページのようです.

カーマニアの心を妙にくすぐる学生たちのクルマ

うちの大学の学生フォーミュラチームが取り上げられています.
カーマニアの心を妙にくすぐる学生たちのクルマ
長澤君もアップで写っている.

ここ1週間のこと・11/14~20

先週の月曜日(14日)に記事を書いて以来サボっていたが,それは忙しく立ち働いていたから(ということにしていただきたく.

研究に関連した書類業務があったのと,ものづくりNEXT↑2011という展示会の特別企画ネクスト・ネイチャープロダクツエアロ・アクアバイオメカニズム学会の一員として出展する仕事があったので,走り回っていた.

15日(火)は16時頃まで通常業務をして,その後慌てて大学を飛び出して吉祥寺に飛び,研究関連の打ち合わせ.

16日(水)は朝早くに東京ビッグサイトに行って,展示の準備など.このときは大久保君に手伝ってもらった.午後から八王子に戻って授業2コマ.トータル6時間ほど立ち仕事をしたことになる.

17日(木)は,同じく朝早くに東京ビッグサイトに行って展示対応をし,午後からは新宿に行って会議×3+打ち合わせ.

18日(金)は卒論中間発表会で,朝から新宿に行き,発表会終了後に東京ビッグサイトに行って撤収作業.このときは卒論生3名が手伝ってくれた.彼らがいなかったら大変だったな.

19日(土)は大学院1年生の中間発表会.この日はおおよそいつもどおりの時間に八王子に行き,昼過ぎには担当学生の発表が終わったので,火~金曜日と比べると楽だった.

ちなみに20日(日)は八王子のいちょう祭りをちょっとだけ楽しんだ.なみえ焼きそばうまかったです.さすがB-1グランプリ4位.うちの大学も展示を出していたので,なみえ焼きそばを差し入れ.

いつもそれなりに忙しいけど,先週は特に大変だったかな.今週は23日が休みなので,たぶん先週ほどは忙しくない,と信じたい.

2011年11月14日月曜日

やっとプログラムをひとつ

学生さんの研究に使うプログラムを,昨日(13日(日))の夜中までかかって,やっと書き上げた.

Ubuntu Desktop amd64版をインストールしてプログラミング環境を構築するところからはじめたことは前に書いたが,その後も大学の業務などがあり,まともに取り組むことができたのは日曜日の夜.8時頃からはじめて,日付が変わるころまでああでもない,こうでもないと試行錯誤.

といってもずっとそればかりやっていたわけではなく,風呂に入ったり,お茶を飲んだり.

対象の物体をこちらの意図したとおりに動かすためのルーチンなのだが,動きを意図通りにさせるところまでは比較的短時間で何とかなった.ところがそれに伴って物体の大きさが変わってしまう.なぜ!?
原因は短時間で当たりをつけられたのだが,対処するのにクラスや関数の仕様を調べたり,変数が設定されるタイミングを調べるのに時間を取られた.
これでよさそうだ,というところまで書き上げたのは夜中の12時頃.

実働3時間ぐらいになるのか.体感よりも短いな.もっと長い時間悩んでいたような気がしていたが.
それよりも,日曜日まで取り組むことができなかったのが残念.学生さんの研究が,その間止まってしまっていた.このプログラムがちゃんと動いてくれて,月曜日以降は研究がばりばりと進むことを期待したい.

…まだバグがあったらどうしよう.

2011年11月12日土曜日

Ubuntu Desktopをi386からamd64に

研究でUbuntuマシンをたくさん使っていて,学生にも使わせている.数値計算用のマシンに入れているのはamd64版(64bit OS)だが,金野が使っているデスクトップとノートPCはこれまで32bit OSのi386版を入れていた.

以前はその方がいろいろと便利だと判断していた.例えば日本語Remix版が使えるし,ATOK X3が容易にインストールできる.またUbuntuを使いはじめたころには,i386版にしか対応していないアプリケーションも少なくなかったように思う.例えばAcrobatの日本語版は,いまでもi386しか提供されていない.

しかしだんだん,数値計算環境とデスクトップとで使っているプラットフォームが違う面倒のほうが,大きくなってきた.
例えば,学生さんが作ったプログラムを,自分の環境ではすぐに実行して試すことができない.デスクトップ環境でプログラムを修正して,動作確認して,これでOKと思ってamd64環境に行ったときに,コンパイルし忘れて無駄な計算を回してしまうなどということも.

調べると,amd64版デスクトップをインストールして,日本語Remix相当にするのはそれほど難しくなさそう.
ATOK X3やAcrobatを強引に(?)amd64環境で動かすことはできるようだ.ATOKの設定はかなり手間がかかって面倒なようだったが,そこはしょうがないと判断した.

というわけで,9月に自宅のデスクトップとノートPCのOSをUbuntu Desktop amd64に入れ替え,今月8日(火)に,職場のデスクトップも入れ替えた.

OSのインストールとパッケージの設定は,これまで何度もやってきて作業方法が分かっているので,ほとんど問題なく進行した.(必要なパッケージをインストールするスクリプトも作ってある.)

ATOK X3のインストールは,手間はかかるが,手順を詳しく説明したウェブサイトをネットで見つけて,その通りにやったらうまくいった.

解析に使うソフトのひとつOpenFOAMのインストールは,少し手間取った.OpenFOAM-1.6-extをCAE TeamのPPAからインストールしたのだが,大学のファイアウォールの中からインストールするには,ファイアウォール越しにadd-apt-repositoryができるように設定が必要だった.これもネット情報を調べて何とか解決し,インストール成功.

インストールの作業にかかった時間は,待っている時間も含めて4,5時間と行ったところだろうか.もっとかかっているかもしれない.
i386版ならもっと短い時間でできる.Windowsの場合は,環境構築のときインストールCDをとっかえひっかえしてソフトを入れるので,それに比べると短い時間でできたかな.

これでいくらかプログラミングがやりやすくなる,はず.学生さんのプログラムを何とかしてあげなければならないのだが,これで生産性が上がると信じたい.

2011年11月11日金曜日

2011/11/11 11:11

11秒までは記録できず.
まぁ11年に1度の機会を逃さなかった,ということで.

いわてと笑顔に / いわてで笑顔に

遅れ気味のフォローになるが,「いわてと笑顔に / いわてで笑顔に」ポスターがとても良いのでご覧いただきたく.

岩手県 - いわてと笑顔に / いわてで笑顔に (県外向けポスター)

2011年11月7日月曜日

技術士2次試験(口頭試験)・技術的体験論文を提出

先日,技術士第2次試験の筆記試験に合格したことを書いたが,口頭試験をパスしなければ,筆記試験合格も意味がない.
なので口頭試験の準備をするわけだが,まずは技術的体験論文を書いて提出しないといけない.これを出さないと自動的に不合格.

前には何も準備していないと書いたが,思い出してみるとまったく何もしていないわけではなかった.様式をダウンロードして,何を書かなければならないかは調べてあった.
しかしそれだけ.中身はぜんぜん詰めていなかった.やばい!

締切は7日(月)で,消印有効.
合格発表後すぐには手をつけられなかったが,先週の3日(休日)から大慌てで準備しはじめた.

まずは書く内容をざっくり決めて,昔書いた論文とか報告書とか競争的資金の申請書などから内容をコピペ.これでだいたいの内容を作る.この時点では論文の長さやフォーマットを気にしないで作りたかったので,まだ提出用の様式を使わず,Wordの標準フォーマットに流し込んでいった.

内容がそろったところで,文章をぜんぶ提出用の様式にコピペ.
そのままだと長すぎて,指定された用紙2ページには収められない.なのでコピペした内容を横目に見ながら,文章を一からぜんぶ書き直した.たった2ページだから結局その方が早い.

あとは説明用の図を作って入れ,提出用の論文の叩き台が完成.

…この時点で,実は6日(日),つまり提出締切の前日の昼になっていた.
やばいやばい!

あとは内容を改善しながら,何とか2ページに収めるための努力を,その日の夜中まで続けた.
途中に休憩を挟みながら,結局日付が変わることまで.ある程度完成したと思っていても,少し休憩してからもういちど見直すと,必ず改善できるところが見つかった.
どこかでとどめを刺さないといつまでものたうち回ることになるので,月曜日には修正をせずに封筒に入れ,簡易書留で提出した.

この論文で合否が判定されるわけではなく,口頭試験でこの論文を題材に試問が行われて,それで合否を判定するらしい.
題材になる程度のことは書いたつもりだ.説明不足のところはたくさんあるが,それは2ページに収めるための取捨選択だから,しょうがない.口頭試験で説明できればよい,と考えることにしよう.

これでちょっと楽になったが,ここで気を抜くとすぐに口頭試験の日が来て,焦ることになるのかな.
こんどは事前にちゃんと準備しよう.

2011年11月4日金曜日

9,10月の反省

9月1日は出張先のブラジルで迎えた.帰国してまもなく授業期間に入り,9,10月は日常業務と,その合間の書類仕事や短期の出張に追われた印象だ.

とはいえ前期に比べればまし.授業数が少ないのが大きい.後期は研究や勉強に時間を取りやすかった.
前期のウィークデーはだいたい大学にいたが,後期は大学にいない日も多く,八王子には週に2回しか行かない,などということもしょっちゅう.いや仕事してなかったわけではないですよ,念のため.

流体力学会や機械学会の年会には行けなかったが,10月に小さな研究会に2回行った.

勉強は,進んだ,かな.研究の方針を少し変えることにして,9月からその勉強をはじめた.まだ形にするにはほど遠い.がんばらねば.

2011年10月29日土曜日

技術士2次試験(筆記)・合格しました!

以前に技術士第2次試験の筆記試験を受けたということを書いたが,平成23年度 技術士第二次試験筆記試験合格発表があり,金野の受験番号もその中にあった.

わーい!!

…受かったか.ってことは技術的体験論文を提出しないと,やべぇ何も準備してねぇ.
論文を提出したら,次は口頭試験,つまり面接がある.12月.

…もうひと踏ん張り,がんばろう.

出張準備の効率がちょっとずつよくなってきたか?

今年はたまたま出張回数が多いため,出張のときに持っていく荷物が少しずつ煮詰まり,コンパクトにまとめることができるようになってきた. まだ慣れたとは言えないし,事前の準備では心配性の性格が首をもたげるが(蚤の心臓なもので),それでも以前よりは増しになった. 

ここ2週間続けて1泊2日の出張をしたが,カバンはいつものUNIQLOのオーバーナイト.着替えは肌着などのみで,ジャケット,シャツ,パンツ(スラックス)は着の身着のまま.

あとは旅程を印刷し,ノートPCのECOモードを切ってバッテリーをフル充電し,ACアダプタを軽いものと交換する.これで準備完了.

海外出張のときには持って行く,旅行用目覚まし時計や速乾タオル,スリッパなどは,国内出張には持って行かない.ホテルにあるから洗面用具類もなし.日本のビジネスホテルはアメニティグッズが充実してていいですね.

今回の出張で,これがあったらよかったかもと思ったのは,HDMIケーブル.
いま使っているノートPCはHDMI出力があり,地デジ化以降のたいていのテレビにはHDMI入力端子がある.おそらくつないで表示すれば,ノートPCでDVDなどの動画を再生して,ホテルで映画鑑賞などができたはずだ.
細くてかさばらないものを,探してみよう.

リオデジャネイロ出張・学会の様子


もう2ヶ月も前の写真になるが,リオデジャネイロ出張のときに撮影した,学会の様子.遊んでばかりいたわけじゃないですよ,ということで.

大阪出張・第27回エアロアクアバイオメカニズム研究会講演会

20日,21日に神戸に出張に行ったが,27日,28日と再び,今度は大阪に出張してきた.第27回エアロアクアバイオメカニズム研究会講演会と,その幹事会に参加するため.

27日は新宿で1限の授業があり,それを終えてから慌ててJRに飛び乗り,大阪は杉本町にある大阪市立大学へ.電車に乗ったのは10時50分頃,だったかな.
杉本町に着いたのは15時ちょっと前.そこで幹事会に参加.いろいろ仕事が増えた.

幹事会のあとは,先生たちと夕食.お好み焼き.心斎橋に宿泊.

28日は朝から講演会.ちょっと寝坊.講演会の内容はとてもおもしろく,教わることがたくさんあり,楽しんだ.

懇親会が18時からあって,市立大を出たのは20時ちょっと前頃.講演会で面識を得た先生に誘導していただきつつ帰り,21時10分新大阪発の新幹線に乗って帰京した.帰宅したときには日付が変わっていた.

これを書いているのは29日で,だから家を出たのは2日前の朝なのだが,すごく前のことのように感じる.充実した2日間だった,ということでいいのかな.

2011年10月26日水曜日

六魂戦隊 ゲイビマン

金野の実家にもローカルヒーローがいた!
(さっきまで知らなかった….)

六魂戦隊 ゲイビマン

応援するべし!


[高画質で再生]

六魂戦隊 ゲイビマン きらり☆わいわいっこまつり2008ショー 前編 [無料ホームページ]

2011年10月25日火曜日

リオデジャネイロ出張・コルゴバードの丘



またブラジル出張の話だが,有名なキリスト像のあるコルゴバードの丘に登った.

麓からケーブルカーで山頂まで登る.何せ標高710メートルで高尾山より高いので,ケーブルカーに乗っている時間も長い.

Sugar Loafに登ったのと同じ日の午後なのだが,天候は一変.頂上は嵐だった.風で飛ばされそうになりながら,何とか写真を数枚.ずぶ濡れになって帰ってきた.

実は予定ではコルゴバードの丘に午前中,Sugar Loafには午後に行くはずだった.午前中にケーブルカーが停電になって登ることができず,急遽順番を入れ替えたというわけ.午前中だったらきれいに見えたのかも.(でもそのぶんSugar Loafは楽しめなかったかも.)

とはいえ,でかいキリスト像を拝んできました.たしかにでかかった.

下界はまったく見えず.見えたのはキリスト像のみ.

最近の状況

ブログへの投稿を,ちょっとサボり気味.前の投稿(内容はさらに古い)からもう2週間以上経っている.

先週は木,金(20,21日)と神戸へ出張.日程自体はタイトで,木曜の朝に新幹線で行ってすぐ研究会に参加し,金曜日は夜遅くに帰ってくる,というスケジュールだったが,研究会そのものは時間的な余裕があっていろいろ教えてもらうことができたので,楽しい会だった.PIVの最近の動向や乱流モデルの発展などを勉強して帰ってきた.

それ以外はだいたい日常業務の日々.

今週も木,金(27,28日)に大阪に出張する予定.今度は神戸出張よりもタイトで,木曜日は授業が終わってから大阪に飛び,金曜日は夜までかかるので帰宅は日付が変わっているかも,というスケジュール.
でも前回の神戸出張では,神戸らしい食べ物を何も食べないで帰ってきたので,大阪では何かうまいものを食いたい気がしている.

2011年10月9日日曜日

リオデジャネイロ出張・学会ツアーでSugar Loafへ



ITTCの学会ツアーで,ポム・ヂ・アスーカルに行った.ツアーのときにはSugar Loafと説明されていたが,つまり砂糖パン山.

007 ムーンレイカーでジェームス・ボンドとジョーズが戦ったケーブルカーがある場所.町の真ん中近くにこんな山がぽっこりあるというのが珍しい.

天候にも恵まれてとても良い景色.どこまでが海でどこからが空なのか分からない,不思議な風景だった.左の写真では絶景の一部しか伝えられないのが残念.

左下の写真では,有名なキリスト像が右側の山の頂上に小さく写っている.

2011年10月6日木曜日

Steve Jobs氏死去

金野はMacユーザーではなく,iPodをちょっと使っている程度.Appleとはつきあいがあまりない.しかし学生のころにNeXTのコンピュータを使わせてもらう機会があり,NeXTstepで遊ばせてもらった.あれはとてもおもしろい体験で,いまでもよく覚えている.もう20年以上前だ.

AppleとNeXTの創設者,Steve Jobs氏昨日逝去された.氏のユニークな発想と行動力がこの世の中に残した功績は大きい.

Stay hungry, Stay foolish.

2011年10月3日月曜日

卒業生とばったり

今日(3日)は新宿勤務で,帰りにヨドバシカメラで本を買って出たところで,卒業生にばったり出会った.
いま研究のメインになっている,氷海船舶のシミュレーションの核となるプログラムを作ってくれた学生.
がんばっているそうでよかった.

2011年9月20日火曜日

リオデジャネイロ出張・到着日の風景




出張先のホテルで,学会会場でもあるWindsor Barra Hotelはビーチに面しているのは調べがついていたが,ネット情報によれば8月末のリオデジャネイロは冬で,涼しくて,気温は25℃ぐらいだということになっていた.
なので荷物には半袖を少なめ,長袖を多めに入れ,海水パンツやビーチサンダルは入れなかった.

しかし,現地に着いてみたら左の写真のような感じ.

暑いし,みんな海水浴してるし,夏じゃん!

実際には,出張期間中で到着した日(8月28日)が特に暑くて,それ以降はいくらか涼しくなったのだが,それでも海水浴をしている人たちは途切れなかった.結局,1年中泳げるということらしい.

ホテルの場所は,ブラジルの旅行ガイドブックには載っていない,リオデジャネイロの南側だった.ホテルや高級ペンションらしきものが多数建っていたので,比較的新しく開発されたリゾート地だろうか.

着いたのが日曜日だったので,サンデーバザールのような集まりも目にした.左の下段の写真がそれ.
食料品は日本より安い.ペットボトル飲料は高かったかな.でも水道水は飲めないそうなので,ミネラルウォーターを大きいボトルで買い込む.

学会の受付を済ませたら,ビーチサンダルをもらった.さすが分かっていらっしゃる.
この日の学会行事はレセプションのみ.

2011年9月18日日曜日

ブラジル出張に持って行ったもの



間が空いてしまったが,ブラジル出張のことを少し書いてみよう.

今年の海外出張は珍しく多くて,これで3回目.例年は1回とか,多くて2回なので,なかなか出張慣れせず,「いつもどおりの荷物」というわけにいかない.
今回も,何を持って行けばよいか迷った.

ブラジルは冬で涼しいと聞いていたので,夏服は少なめにして長袖を増やした.(行ってみたら暖かい日が続いたのでこれは失敗だったのだが.)

上の写真はナイロンキャリーに入れていった主なもので,右に見えているのは衣類を入れたトラベル用仕分けケース2つ.尾瀬に行くときなどいつも愛用しているが,今回も活躍した.キャリーの中に見えているのは,上から時計回りにコンバースオールスター,ヒゲトリマーが入ったケース,メガネケースが入ったメッシュケース,洗面用具の入ったポーチ.靴の下に見えているのはトイレットペーパー.

衣類は7日分程度を持って行って,ホテルで洗って使い回すことにした.

靴は本当は仕事用のほうをカバンに入れて,スニーカーで出かけたいのだが,小さくつぶせる仕事靴の持ち合わせがない.オールスターはこの点使い勝手がいいので助かる.

メガネケースが入っているのが見えるメッシュケースには,ほかにACソケットの変換アダプタ(Cタイプ.結局使うことはなかった),薄い旅行用目覚まし時計とその予備電池,デジカメバッテリ充電器が入っている.

ナイロンキャリーは飛行機に乗るときは預ける荷物で(機内持ち込みも可能な大きさのものだが),このほかにふだんの仕事に使っているバッグを担いでいき,機内持ち込みにする.以前にこのブログにも書いたが,ユニクロ×DIMEコラボのオーバーナイトバッグ.

下の写真はそのバッグに追加して持って行くもので,左上から時計回りに,ちょっとした着替え,速乾タオル,スリッパ,ブラジル旅行のガイドブック,ノートPCの予備バッテリー,アイマスクとイヤーウィスパー(耳栓)が入った小袋.
ふだんバッグに入っているものは,ほぼそのまま持って行く.ただしノートPC用のACアダプタは,ふだんはケーブルの長いものを持ち歩いているが,軽くて小さい純正品と交換する.

ここに写っているもののほかに,ポリエステルでしわになりにくいジャケットをナイロンキャリーに,薄手のサマーセーターをオーバーナイトバッグに入れて行った.

行ってみて,使わなかったのはトイレットペーパー,予備メガネ,予備バッテリー.

トイレットペーパーと予備メガネは,まぁ保険だから,無駄になってもよい.ただメガネケースはかさばったので,次回は省略する方法を考えたい.
予備バッテリーは,飛行機の中で仕事をしたり,DVDを観たりするのに使うかと思っていた.しかし結局,飛行機の中での空いている時間は主に本を読んで過ごした.エコノミークラスの座席で,前の人が目一杯リクライニングしてきたら,ノートPCはかなり使いにくい.
成田エクスプレスの中ではAC電源が使えるので,飛行機に乗る直前のノートPCはだいたいフル充電している.またリオデジャネイロGIGやニューヨークJFKなどには,AC電源が用意されている空港待合室があった.前回のモントリオール出張でも,その前のマウイ出張でも予備バッテリーは使わなかったから,省略してもいいかもしれない.

逆に足りなくなったのは,夏物の衣類.リオデジャネイロは暖かかった! 冬じゃないのかよ!?
シャツは1回洗って使い回したが,それまでは汗臭い服を着て過ごすことになってしまった.

10日間の出張用(うちホテルに宿泊は7日)としては,まあまあコンパクトにまとめた方ではないだろうか.

2011年9月11日日曜日

あれから6ヶ月か

3月の震災から,今日で6ヶ月か.
実感が湧かないが,短かったかな.

今朝の新聞の一面は,「鉢呂経産相が辞任 不適切発言などで引責」
何だかなぁ.ついこの間,復興担当大臣が不適切発言で辞めたばかりじゃないか.
(あ,あれは「血液型のせい」だっけ?)
初入閣した大臣は,やっぱり浮かれて舞い上がっているものなのだろうか? 「身が引き締まる思い」とか言うけどな.


振り返って自分はといえば,ちょっと義援金を送ったぐらいで具体的には何もできず.
でもやっと,これまで研究してきたことを日本の役に立てることができそうになってきた.
がんばろう.

2011年9月7日水曜日

TSAにinspectされる


リオデジャネイロ出張のことをだんだん書いていこうと思うのだが,その前にまずこれ.

リオから帰ってくるときの荷物が,TSAにinspectされた.つまり,錠前をへし折られて荷物を開けられ,中を見られた.

帰宅して,ナイロンキャリーの錠前を開けようとしたら,錠前がない.あれ? と思って中を見たら,見覚えのないお知らせの紙が1枚.そしてへし折られた錠前の残骸が入っていた.

TSAは,錠前がかかっていても平気でへし折って中を見ることがある,と聞いていたが,本当だったか.

見られて困るものはもちろん入っていなかったが(洗濯してない下着ぐらいか?),長年つきあってきた無印良品ナイロンキャリーの錠前はこれでお釈迦に.

アメリカなんか嫌いだ!!

恩師にあたる方は,乗り継ぎが必要な出張でもなるべくアメリカでの乗り継ぎを避けるそうな.
今回の出張では,直行便はなく,ヨーロッパ経由便は値段が倍ぐらいするので,アメリカ経由にしたが,洗礼を受けてしまった….

まぁ,しょうがない.そういうルールで運用されている国を経由することは分かっていたので,錠前を壊される可能性があることは覚悟の上で荷物を預けていた.

同じ便で帰国した阪大の先生は,預けたポリカーボネートのスーツケースが,割れて"INSPECTED"というテープでぐるぐる巻きになった状態で返されていた.
どのタイミングで割れたのかは分からないが,テープに書いてある文字から判断して,TSAが検査したときに割ったと考えるのが妥当だろう.こっちはちょっとひどいな.仕事が雑だ.

当面は海外出張の予定はないが,今後のために現在,TSAロックに対応した錠前をAmazon.co.jpで発注中.
ナイロンキャリーはまだ使い続ける予定.アメリカはなるべく経由しないようにしよう.

7,8月の反省

去年と比べて,今年の7,8月は忙しかった! これが実感だ.

去年は海外出張に1回行って,可視化シンポの会場係もやって,それなりに忙しかったのだが,今年は6月のマウイに続いて7月にはモントリオール,8月にはリオデジャネイロへの海外出張があった.
年3回の海外出張ははじめてだったはず.そういう職種のサラリーマンじゃないはずだったんだけどなぁ.
可視化シンポの会場係は,今年もやった.

そのほかに,8月には技術士試験を受けたし,実家に帰ったし,大学にあまりいなかったなぁ.

去年は研究強化週間を作って,比較的長い時間,研究室で学生の指導をしたり,自分の研究をしたりできた.今年の学生さんたちには申し訳ない.9月以降挽回しよう.

去年は旅行にも行ったのだった.尾瀬.今年は海外出張が3回もあって,いろんな国を見て来れたんだから,それでよしとすべきかな.(出張ではちゃんと仕事してきましたよ!!)

研究面でも,新しい進展が見込めそうになってきた.がんばろう.

2011年9月6日火曜日

ブラジル出張から帰国

8月27日から9月5日までの10日間,ブラジルのリオデジャネイロに出張していた.ITTC2011に参加するため.

地球の反対側は遠かった! 行きはアメリカのダラス経由で,成田からリオまでで約26時間.帰りはニューヨーク経由でやはり約26時間.間違いなくこれまでの人生で,日本からいちばん遠い場所だった.ふぅ.

出張の様子はだんだんここに書くとして,今日(6日)から職場復帰.仕事がたくさん溜まっている.

2011年8月23日火曜日

理科教室2011



8月20日,21日の土日に,今年も理科教室が行われた.

今年が第18回.去年もやったし,7月には新宿でも出張理科教室を担当した.今回もいつもどおりのウィンドカー.

おかげさまで,700人強のお客さんが来たようだ.保護者の方を含めればもっと大勢.

今年はM1の中村君が仕切ってくれて,かなりがんばってコストダウンし,例年よりたくさんの材料を用意することができた.中村君ありがとう!
それでも,今年も2日目の2時過ぎには材料がなくなってしまった.今年の参加者は例年にもまして多かったようだ.

去年来てくれた知り合いが今年も来てくれた.

来年度もやるのかな.どうしようか.1000台分を用意するのは予算的に無理なんだが….これまでずっと,なるべくたくさんの人に参加してもらえるように整理券や抽選なしの早い者勝ちシステムにしていたのだが,そろそろ限界だろうか? さて.

陸前高田と大船渡



8月14日の夕方から18日の朝まで,岩手の実家に帰っていた.

17日に,いちど見ておきたいと思っていた陸前高田と大船渡に行ってきた.平成の大合併で,実家の一関市は陸前高田市と隣接したので,隣とその隣の市に行ったことになる.
ボランティアではなくて,ただ行って見てきただけです.

陸前高田は,…ほとんどなにもなかった.
遠くから見たときは田んぼかと思った場所が,近づいてみると町の真ん中だった.いまはがれきが撤去されて,更地になっている.まさに洗うが如くになにもない.
海からかなり離れているところまで,津波のあとが残っていた.

所々に,がれきがうずたかく積み上げられている.2階建てか3階建ての建物ぐらいの高さがある.
ニュースになった一本松を,遠くから見てきた.

大船渡は,町の半分には津波が来なかったそうで,もとのまま残っていた.
残りの半分は,陸前高田ほどには片付いておらず,まだ建物の残骸らしきものやつぶれた家が残っているところがあった.
分別されているのか,自動車の残骸だけが並んでいる場所や,白物家電らしいものが集められている場所もあった.
親戚の家が大船渡駅の近くだったので探したが,どこが駅だか分からなかった.

これが震災から5ヶ月経った時点での風景.もっと前に来ていれば,また違うものが見えたのだろうと思う.いろいろな感慨が湧いたが,言葉にするのが難しいので,ここには書かないでおく.

大学院生発表会



8月12日に大学院生発表会があり,久しぶりに大学院生の研究進捗に接した.

M2はまあまあかな.あまり進んでいない学生もいたけれど.M1はまだまだかな.もっとがんばらんといかん.

その後,夕方には流しそうめんとBBQ.バス通勤だったので久しぶりに飲んだ.

上の写真は発表会会場だった5号館9階から撮影したうちの大学と八王子.

変えてみる

このブログの書き方を変えてみよう.

いままでは意図的に,「です・ます」調にしてきた.その方が分かりやすいと思ったからだが,「だ・である」調に変えてみる.
でも自分で書いていてしっくり来なかったら,また戻すかもしれない.仕事用の文章以外で文体をちゃんとそろえて書く必要もないだろう.

内容ももっと好き勝手に書いてみてもいいだろうか.いままで少し萎縮していなかっただろうか.

たとえば,いまこのタイミングで「放射能なんてたいした問題じゃない」と書いたら怒られたり叩かれたりするのだろうか.たばこを売って税金を稼いでいる国の国民が何言ってるんだと思うのだが.
あまりそういう話を書かないできたような気がする.

でも,飽きたら戻すかもしれません.

2011年8月22日月曜日

地道な研究が実を結んだ? いやいや人脈に助けられたな

金野の研究テーマにひとつに,氷海船舶の航行シミュレーションがあります.この研究に関連した仕事が,今年度に入ってから急に増えました.

この研究は金野がいまの職に就いた最初のころからやっていて,今年で9年目になるのですが,ずっと地道に低予算で続けてきました.低予算でも,大きな実験設備を持てなくてもできる研究テーマだったというのも,この数値シミュレーションのテーマを選んだ理由のひとつです.
しかしおかげさまでここ2年ほどは外部資金の獲得ができて,やりやすくなってきたところでした.

去年から続いている,自分が研究代表者の研究プロジェクトが2つ.
ひとつは科学研究費のプロジェクトで,昨年度まで若手研究だったものから基盤研究へのステップアップに成功し,海上技術安全研究所の研究仲間と共同研究の体制を取ることができました.
もう一つは大学内の競争的資金の継続で,今年度いっぱいまで.

ずっと続けてきたからでしょうか,まず6月に,国際委員会の技術委員になるようにとの依頼が来ました.
恩師の紹介だったようです.日常業務が忙しいし,金野で役に立つのだろうかと迷ったのですが,以前に委員をやった知り合いからの勧めもあり引き受けることに.
まだ委員としての活動はしていませんが,はじまったら何らかの課題を与えられて,忙しくなるのでしょう.

7月,8月には,大きい研究プロジェクトへの参加依頼が2つ連続して入ってきました.
金野がやってきたことが,何らかの役に立ちそうだというのはうれしい.どちらもこれから予算獲得を目指すプロジェクトで,必ずしも成立するとは限りませんが,声をかけていただいただけでもありがたいことです.

声をかけてくださったのはどちらも,金野が海技研にいたころにお世話になった方です.
地道に続けてきたのもよかったのでしょうが,それ以上に人脈に助けられたのかな,と思っています.

研究そのものは,まだ発展途上だと思っています.課題山積で,人員も不足しています.今年は特に少なく,金野自身と卒論生2名しかいません.
研究テーマと予算が増えても,人員をすぐには増やせないので,いまのメンバーでそれに対応していくことになりますね.
がんばらないといかん.

2011年8月20日土曜日

「世代交代」ならず

以前にまんが甲子園の作品のことに触れましたが,同じくまんが甲子園の第16回最優秀作品は,「世代交代」というテーマの作品です.時代が変わっても見続けられるテレビ番組として,水戸黄門をまんがの中に取り上げています.未来の世代も水戸黄門を観ている図柄です.

しかしこのまんがは実現されなさそうですね.水戸黄門は今年いっぱいで終了だそうです.

自分はテレビをほとんど観ないのですが,実家にいたころは祖父母と観ることがありました.再放送もよく観ていました.
やっぱり,残念ですね.なくなってしまうのは寂しいです.

2011年8月18日木曜日

久しぶりに,地球を滅亡から救う


前回地球を滅亡させてから3ヶ月,今回は何とかコスモクリーナーDとメタボクリーナーDを持ち帰り,地球を滅亡から救うことができました.

最後はぎりぎりでした.あと1日というところで何とかクリア.6,7月の出張のときにたくさん歩いて貯金を作り,逃げ切りました.

スポーツジムに近い場所に引っ越したので,もっと運動するかと思ったのですが,結局引っ越し後まだ1度も行っていません.
いかん! もっと運動しないと.会費の無駄だ.

ジムに行くことを前提に,もういちど1日7,000歩を目標にしてがんばってみます.いままで1日7,000歩の旅は成功したことがないのですが,今度は何とかなるでしょうか.

2011年8月17日水曜日

工学院大学オープンキャンパス・2011年夏


7月31日と8月1日は,工学院大学の夏のオープンキャンパスでした.

6月には新宿校舎でオープンキャンパスが開催され,金野も行きました.今回は新宿と八王子での同時開催で,金野は2日とも八王子のほうに詰めました.
研究室も公開したのですがそちらは伊藤先生と学生さんたちに任せて,いぶきホールで来場者の質問に答えたり,呼び込んだり,掲示を作って貼ったり,つまようじブリッジコンテストの映像を上映したりしていました.

今年のオープンキャンパスには例年以上に多くの来場者があったとのことです.認知度がアップしたのかな.ありがたいことです.
今回も学生さんががんばってくれました.

写真は機械工学科のブースの様子.

2011年8月16日火曜日

東大新領域を訪問,その後…




そのうちここにも書くつもりですが,比較的大きな研究プロジェクトに誘われました.ここ9年ほど取り組んできた氷海船舶の数値シミュレーションの研究が,そのプロジェクトで使えそうだ,ということです.

研究提案を出すように言われたのですが,研究の全体像や背景がつかめなかったので,7月22日に東大新領域山口一先生のところに急遽突撃し,教えてもらいに行きました.山口先生は金野の学生時代の恩師で,東大で助手をしていたころの上司でもあります.

場所は東大の柏キャンパス.行くのははじめてでした.22日は昼間まで八王子校舎にいたのですが,メールでお願いし急遽行くことになったので,食べかけの昼食を片手に学バスに飛び乗り,そこから約2時間半.思っていたよりは近いですね.つくばエクスプレスにもはじめて乗りました.

そこでお話を伺いましたが,その日は研究室のバーベキュー日だということでしたので,そのあともちゃっかり残って参加してきました.
(なにもお土産を持って行かなかったのは悪かったなぁ.)

柏の葉公園では,バーベキューの道具貸し出し+食材提供の有料サービスをしているそうで,それを利用しているそうです.研究室の皆様に混じり,公園の一角で夕方からのんびりバーベキュー.楽しませてもらいました.

なぜか鴨がたくさんいて,バーベキューをしていると寄ってきました.食べちゃうぞ!?

2011年8月15日月曜日

可視化情報シンポジウム2011


モントリオール出張から帰ってすぐの7月18,19日に,第39回可視化情報シンポジウムが開催されました.

金野は去年からこのシンポジウムの実行委員(会場担当)です.
設営は,出張から帰った次の日の17日に行いました.例年のことですが学生さんが大変しっかりしていて,ちゃっちゃと設営を進めてくれました.

シンポジウム当日の写真を撮り忘れました.
17日は午前中には会場の片隅で掲示の追加などの仕事をしていました.午後はBP賞の審査や懇親会.

18日は八王子で授業があったので,まず午前中は新宿に行って様子を見て,それからシャトルバスで八王子に戻って授業.そのあともういちど新宿に行って会場撤収.八王子と新宿とのあいだを2往復しました.
しかし労働力としてはあまり役には立たず.学生さんは金野が見ていなくてもがんばってくれました.

来年も工学院を会場にしてやりたいみたいです.授業期間と重ならないでほしいなぁ.

2011年8月13日土曜日

モントリオール出張・McGill大学を散策


POAC11の終了後,帰りの航空便までの時間に,学会会場のすぐ近くにあるMcGill大学の中を散策しました.

金野は2008年の数値流体力学シンポジウムの実行委員会幹事役をやったのですが,そのとき特別講演に来てくださったWagdi Habashi先生が,このMcGill大学の教授でした.今回は訪ねたわけではありませんが,カナダ内でも優秀な大学だと聞いていたので,様子を見てみたいと思ったわけです.

写真にあるように,伝統ある大学らしく石造りの建物が林立していました.広くて,きれいでしたねぇ.こんな大学に勤めてみたいものです.

大学のマークが入ったカップを記念に買いました.

2011年8月12日金曜日

モントリオール出張・POAC2011の会場



話が前後しますが,前に書いたように7月10日~16日までカナダのモントリオールに出張していました.POAC2011に参加するためです.

学会の会場はHotel Omni Mont-Royal.学会の会場と宿泊場所が同じ,または非常に近いというのは,とても便利です.重い荷物を抱えて歩かなくていいし,疲れたら休めるし.

左の写真は,上が金野が泊まった部屋.建物は古いですが立派で快適でした.下は学会の会場です.

今回の出張では自分の論文を発表しましたが,そのほかに実行委員会に代理で出席するという使命もありました.どちらも無難にこなすことができてほっとしています.

2011年8月11日木曜日

技術士2次試験(筆記)・反省編

準備編受験編の続きです.

自分の作文を振り返ってみると,まず1カ所間違えたことを書いていたことに,あとで気づきました.比較的大きな間違いです.

今回の筆記試験では,3つ書いた作文の3つともが,100点満点で60点以上でなければなりません.あそこでどかっと減点されていたら,たぶん不合格ですね.

今回の試験を受けてみて,たしかに事前の準備が十分だったとは言えないものの,そもそも試験のための特別の準備はあまり有効ではなさそうだ,と感じています.
もっと勉強していたら,もっといい作文が書けただろうかと反省してみると,いくらかは改善されるでしょうが,根本的に何かが変わるとは思えないのです.

制限時間内に原稿用紙のマス目を埋めなければならないし,そのためには練習が必要だ,ということは分かりました.
しかし金野はこの点ではあまり苦労しなかった.手書きで作文を書くのは久しぶりでしたが,練習でも本番でも,制限時間内にそれなりの作文を書き上げることが出来た,と自負しています.添削を受ければいろいろ指摘されるところもあるのでしょうが,現在の金野の作文能力を,短期間で大幅に改善できるとは思えません.

一方で記述する内容のほうは,これはもう,日々の研鑽あるのみでしょう.試験前に参考書を読んで勉強するだけでは,今回の筆記試験には太刀打ちできない.
もしたまたま直前に勉強した内容が試験に出ても,その知識を使って解答用紙3枚を埋めるほどの作文を作るのは,たぶん無理.しかし日常の業務で経験を積み,分からないことが出てきたら調べて補い,反省と改善を繰り返していれば,特別な試験対策をしなくとも作文のネタに困ることはないだろう,と感じます.

ですから,今回もし筆記試験に落ちて,来年もういちど受けることになったとしても,試験対策のためにこれをもういちど勉強しよう,というものが思いつきません.せいぜい,これまでの業務を棚卸ししたり,自分の専門分野に関わる知識の中で,曖昧なものを見つけて補っておいたりするくらいでしょうか.
あとはお金を払って試験対策講座を受講するのかな.

カフェイン効果もあって,試験時間中は集中して取り組むことができました.間違ったところも含め,いまの自分の実力は出せたと思います.これでだめならしょうがない.腹を括って結果を待ちます.

2011年8月10日水曜日

技術士2次試験(筆記)・受験編

準備編の続きです.

去年の1次試験のときは準備不足を感じながらの受験でしたが,2次試験は直前の準備程度では歯が立たない試験なので,いまできることをせいいっぱいやろう,と開き直ることが出来ました.
会場は豊洲の芝浦工業大学.新しくて立派な校舎でした.うらやましい….

午前は必須科目.いきなり2時間半の長丁場なので,眠くならないよう朝食は少なめに摂り,試験直前にカフェイン(缶コーヒー)を飲みました.

試験では,まず2つある問題をじっくり読んで,どちらを解くか決めるのに10分ぐらいかけました.それから作文のアウトラインを考えはじめ,問題用紙裏面の余白に比較的詳しいメモを作りました.メモを作り終えた時点で,50分程度経過していたはずです.

それから実際の作文に取りかかり,試験終了の5分前程度までかかって,作文を書き終えました.
練習のときは30分以上時間を残すことが多かったので,本番では手こずったな,という印象です.問題が難しかったこともありますが,本番では練習のときよりも字を丁寧に書こうとするので時間を取られた,という面もあります.

昼の休憩は実質40分程度.朝にコンビニで買っておいたおにぎりを1つ食べ,目をつむって15分程度,目と頭を休ませます.試験直前にはカフェインと糖分(例によって,コーヒーとチョコレートです.缶コーヒーは午前に続き2本目)を摂り,トイレに行きました.

午後は選択科目.3時間半と午前以上の長丁場です.
金野は当然ながら流体工学を選択したのですが,今年の問題は解答しづらい問題だなぁという印象を受けました.問題の中に作文の組み立てを誘導する要素が少なく,「…を論ぜよ」とか「あなたの考えを述べよ.」と問う問題が多かった.かなり迷った挙げ句,1問目,2問目とも作文を組み立てやすそうな設問を選びました.
あとは余白にメモを作って,ひたすら作文するところは必須科目と同じです.試験時間を20分程度残して書き終えることができました.
何せ手書きの作文なので,あとで見直して書き直そうにも書き直せない.残った時間は誤字脱字を確認するのみ.

とりあえず何とか,棄権せずに最後まで解答できたことはよかった.
反省は稿を改めることにします.

2011年8月9日火曜日

技術士2次試験(筆記)・準備編

先日も書きましたが,7日に技術士第2次試験の筆記試験を受験してきました.

去年に1次試験を受けましたが,その続きにあたります.1次試験は択一式の試験で,分からなくとも答えを選ぶことが出来ました.
しかし2次試験は論文課題で,400字詰め原稿用紙だと4枚半ぶんにあたる作文を3つ書きます.勘で答えるわけにはいかないですね.

機械部門の受験者全員が解答する「必須科目」と,自分の専門の問題を解く「選択科目」があります.必須科目は作文課題が1つ(2問から選択).選択科目は金野が受けた流体工学の場合は2課題で,4問ずつの設問から1つずつを選んで解答するようになっていました.

試験時間は,必須科目が午前中で2時間半,選択科目は午後に3時間半! 久しぶりのヘビーな受験です.大学受験以来かな? それとも公務員試験以来?

これほど重い試験なのに,十分な対策を取れないままに試験に臨むことになってしまいました.
1月には技術士試験講習会に参加して,たっぷり脅されてきたというのに!
いかんですね.ちゃんと時間を取らず,日常業務に流された結果です.

最低でも作文の感覚はつかまなければならないと思い,直前の1週間に作文の練習をしました.
参考書を4冊買い(うち2冊は試験直前に買いました),過去問を実際に解いてみた上で解答例を確認し,論文の体裁や図の描き方(論文に図を入れてもよいのです),書き出しやまとめの書き方などを研究しました.

練習してみて感じたのは,制限時間内に指定された分量の論文を書くこと自体は,金野にとってはそれほど難しくないということです.
書くべき内容が思い浮かばず筆が止まる,ということは,練習の時点ではほとんど経験しませんでした.むしろ制限枚数内に収めるために,内容を取捨選択する必要に迫られることが多かった.時間が不足することもありませんでした.

また,選択科目の2問目が金野にとっての難関だということにも気づかされました.選択科目2課題のうち,1問目は主として専門的知識の確認のための問題,2問目は応用能力を問われる問題です.金野は実務経験が乏しく,知識はあっても応用経験が不足しているということですね.
これはもうしょうがない.参考書を読んで勉強できることではないので,腹を括って自分に書けることを書こうと開き直ることにしました.

以上がまっとうな試験対策ですが,そのほかにもいろいろと手を尽くしました.

まず,たくさん書く試験なので,書きやすいシャープペンシルを買いました.PILOTのドクターグリップ.書きやすくてとてもよかったです.試験会場ではドクターグリップの採用率が高いように感じました.
シャープペンシルの芯も,折れにくいと宣伝されていたものを選択.

それから,試験前にはカフェインをなるべく摂らないようにしていました.試験直前にカフェインを投入して,眠気を防止し集中力を上げるためです.2年前のTOEIC受験去年の技術士1次試験でも使った,姑息な方法です.

…というわけで本番を迎えるわけですが,長くなったので次回にします.

2011年8月8日月曜日

とりあえずの近況報告

ここのところ2週間ばかり,投稿していませんでした.モントリオール出張のこともまだ書いていませんし,そのあとに可視化情報シンポジウムやオープンキャンパスがあったことも書いていません.

実は8月7日(日)に技術士第2次試験の筆記試験があり,時間があるときはなるべく試験勉強をするようにしていました.特に8月第1週は,2日の午後から自宅に籠もって,作文の練習をしていました.

この記事を書いているのは7日の夜ですが,やっと試験を終えてほっとしています.筆記試験は作文課題3つだったので自己採点するのは難しいですが,自分の実力は出せたと思います.これで不合格だったらしょうがない.

8日から日常業務に戻るつもりです.仕事を溜めてしまっているので,がんばらねば.

2011年7月23日土曜日

アイ・アム・ナンバー4にミーガン・フォローズが出演

カナダ出張で,成田からトロントへ向かう飛行機の中で観た"I Am Number Four"に,ちょい役でMegan Followsが出ているのに気づきました.
実写版「赤毛のアン」で有名な女優です.今回の映画ではスーパーでレジを打っています.

何せちょい役で,映画の本筋にはまったく関係ない役どころなのですが,直前に「赤毛のアン」のDVDを観たばかりだったので,驚きました.今回の出張でカナダ東部に行ったので,思い出して復習(?)していたのです.

行きの便では,このほかに"The American"(邦題「ラスト・ターゲット」)と"No strings attached"(邦題「抱きたいカンケイ」)を観ました.英語で,字幕なしで,画面も小さいので理解は60%ぐらいでしょうか.

帰りの便では,"Love and Other Drugs"と"Megamind"を観ました.これもおもしろかったですよ.この2本は日本では公開されていない映画かな?

2011年7月22日金曜日

Air CanadaではAC電源が使えるらしい

7月10日~16日のあいだ,カナダはモントリオールに出張してきました.

帰ってすぐに第39回可視化情報シンポジウムがあり,このブログも更新できませんでしたが,ぼちぼち書いていきます.

左の写真は,エアカナダの機内で撮ったものです.もちろんエコノミークラスの席ですが,電源とUSBの口があり,機器の充電などに使うことが出来ました.エアカナダはすばらしい!

行きの便では,電源など使えないだろうと思ってACアダプタを持ち込まなかったので使えませんでしたが,帰りの便ではとても役に立ちました.

2011年7月13日水曜日

出てきたガジェット

5月に引っ越してからもう2ヶ月が経ちますが,実はまだ段ボール箱に囲まれて過ごしています.前よりは減ったのですが,金野の仕事部屋にまだ4つあります.

収納効率が悪いせいもありますが,まずはものを減らしていかないといけない,ということで,古いものを整理していたら,マウスとPalm m100が出てきました.

いやー懐かしい.
マウスは長年愛用したマイクロソフトのなすび型で,まったく故障せず元気に働いてくれていました.金野の中ではマイクロソフトのマウスの評価がとても高いですが,このマウスがとてもよかったのが大きな要因です.

Palm m100は10年以上前に使っていたもので(過去の日記を掘り返したところ2000年10月17日に買ったらしい),2003年ぐらいは便利に使っていたのですが,それ以降は死蔵されていました.予定表とTODOリストと電話帳と電子辞書の機能を使っていたはずですが,それぞれGoogleカレンダー,Remember the Milk,紙ベースの手帳とオンライン辞書に置き換えられていますね.

もう使われることはないので処分しますが,懐かしいので写真を撮ったのが左上の写真です.

2011年7月12日火曜日

「工学院大学」で検索してみた

Googleで検索をかけて,何件ヒットするかは知名度のひとつのバロメータになるかな? と思い,うちの大学の名前で検索をかけてみました.

工学院大学 → 約 11,300,000 件
工学院大 → 約 19,900,000 件

ちなみに同じ東京の理工系大学では,

芝浦工業大学 → 約 1,300,000 件
芝浦工大 → 約 453,000 件

東京電機大学 → 約 1,690,000 件
東京電機大 → 約 7,390,000 件

うちの大学だけ桁違いに多い!? 何で?

ちなみに「東京大学」だと約 21,300,000 件,「東大」で約 36,600,000 件です.うちより多いけど2倍程度.

これには実はトリックがあって,「工学院」はたくさんヒットする事情があり,そのせいだと思われます.でもばれちゃうとおもしろくないので,書かないでおきます.工学院大学は有名だ,ということにしておいてください.

2011年7月11日月曜日

八王子校舎から,夕方に見えた雲.

こういうのは夕焼け雲とは呼ばないのでしょうが.写真だときれいに写っていませんが,きれいでしたよ.

2011年7月9日土曜日

新宿区出張理科教室




毎年夏に行っている理科教室の,ミニ出張バージョンを依頼されて,7月2,3日に新宿7丁目の「新宿ここ・から広場」に行ってきました.出張理科教室「ここ・からサイエンス・フェスタ」です.

今回もウィンドカーでの参戦です.予算が限られていたのですが,担当の学生さんが工夫してくれて,かなりのコストダウンに成功しました.2日は準備日だったのですが,200台分を用意して(これも学生さんがぜんぶやってくれました)運び込んで設営.

左の写真は,本番の3日の様子です.
残念ながら,夏の理科教室ほどには人が来ませんでしたが,それでもウィンドカーだけでも50人ほどの方々が来てくださったようです.
金野も制作を手伝いました.(ちょっとは仕事しないと….)

左下のウィンドカーは,金野が作った「大人げない金野号」です.金野の流体力学の知識と経験をすべて注ぎ込み(嘘です),完成させました.速かったですよ!

2011年7月8日金曜日

裸足に近い靴

New York Magazineの"You walk wrong"という記事をに影響を受けて,裸足に近い靴を履くことにしました.
本当に裸足で歩く勇気はなく.

6月29日に新宿に行った帰りに,OSHMAN'S 新宿店に寄って靴を物色しました.数足履かせてもらった上で,写真のビブラムファイブフィンガーズの1足を買うことに.

ソールが薄い他の靴も試したのですが,この靴がいちばん,床の感触を足裏に伝えてきたので,この靴を選びました.

普段は履いておらず,八王子の職場に行ったときに履き替えて使っています.なのでまだ数回しか履いていません.
履くのは面倒です.足指を一本一本入れていくように履きます.また金野の足は甲高なので(日本人はだいたいそうみたいですが),その部分がきつい.

歩くのには,たぶんまだ慣れていません.もっとたくさん歩くと,かかとに痛みを感じて歩き方が変わってくるらしいのですが,なにせ普段から履いているわけではないのでまだまだですね.
それと,裸足で履いているので,何度か履いたらぬるま湯で洗わないといけないらしいです.

夏に向けて何となく気分はよいので,しばらくはこの靴で行ってみます.

2011年7月7日木曜日

セミナー説明会2011

まだ夏休み前ですが,後期の授業のための準備がもう始まっています.

6月29日に,流体研のセミナー説明会を行いました.

去年もやった説明会です.
去年も書きましたが,正しくは機械工学セミナーという授業で,3年生が研究室に分かれて,それぞれの研究室に特化した課題に取り組みます.
今回はうちの研究室の紹介などを行って,優秀な学生さんを募った,というわけです.

この数日後に申込があったのですが,おかげさまで流体研にはたくさんの学生さんが応募してくれました.がんばって説明してよかった.

後期に学生さんを鍛えます.

2011年7月4日月曜日

マウイで学会

6月19日~23日のあいだ,ハワイのマウイ島で開催されたISOPE-2011に参加してきました.

去年は北京でISOPE-2010に参加してきましたが,2年連続の参加です.マウイのリゾートホテルが会場で,目の前はプライベートビーチ.セレブな方々(?)がハワイを満喫していらっしゃいました.

今回は学生が2名発表しました.金野は発表なし.

ハワイって,いいところですね.場所にもよるようですが,今回行ったカナパアリのリゾート地は天気がよくて,湿っぽくなく,快適でした.帰ってからの日本の暑いこと暑いこと.

また行きたいです.でももうハワイで学会なんかないだろうなぁ….

2011年7月2日土曜日

流体研ホームカミング・2011年夏

6月は19日から海外出張に出ていて,その前後は忙しくしていました.

左の写真は出張に行く前日の18日に行われた,流体研ホームカミングの一コマです.

蔦木君が国際学会で発表してきたので,その報告の様子.

あいにくの雨天でしたが今年もたくさんのOBに来ていただき,盛り上がりました.冬にも来てね.

2011年7月1日金曜日

6月の反省

6月は19日から3泊5日で海外出張に行っていました.まだここに書いていませんが,そのうち書きます.

この出張の前後は,いないあいだの授業や演習の手配,書類書き,学生の発表練習などで,慌ただしく過ごしました.しかし5月の忙しさよりは,いくらかましだったんじゃないかなぁ.午前八王子・午後新宿ということも2回しかありませんでしたから.

7月は,また中旬に海外出張があります.8月末にも行くことになりそうです.

研究は,学生さんたちががんばって進めてくれています.金野もちょっとは貢献しましたが.
8月の集中研究月間が,出張などでしっかり確保できないかもしれないので,そのぶん,忙しくとも今のうちにがんばらねば.

2011年6月21日火曜日

つまようじブリッジコンテスト2011

つまようじブリッジコンテストは去年もやりましたが,今年から工学院大学機械工学科の1年生が全員取り組むことになりました.

6月17日が,学籍番号が前半の学生のコンテスト日でした.会場も今年からいぶきホールで,4クラス(80名弱)が20チームに分かれてコンテストを大々的に開催.

左の写真は,まだ荷重をかけていないブリッジです.負荷はペットボトルの本数で決めて,耐えた本数だけ獲得できます.

今回は30本が最高でした.30本のチームの橋はかっこよかった.

今回もTAの皆さんが強力にサポートしてくれました.写真に写っているコンテスト用の台もTAさんの工夫で,これが4つ合って競技を並行して行うことができます.

2011年6月20日月曜日

授業で先輩の話を聞く

6月10日の1年生向け授業「機械工学基礎演習I」で,工学院大学の先輩(大学院生)が大学生活について紹介してくれました.

石川君,瀬川君ありがとう!

学生さんたちは,大学院生以上の先輩と接する機会がどのぐらいあるのかな.研究内容についてもいろいろと質問が出ました.

写真にちょっとだけ写っていますが,この日はつまようじブリッジ制作作業日でもありました.コンテストの模様は後日.