2012年3月31日土曜日

怒濤の3月第5週

今年は3月に入ってからえらく忙しいのだが,特に最後の週は忙しかった.
いま土曜日だが,月曜日がとても遠い出来事に感じる.
ちょっと思い出してみる.

先週あったこと.

月曜日
学位授与式(卒業式).朝にGRENE氷海プロジェクトの予算案をメールで投げてから新宿に行き,授与式対応業務.
午後は,雑用をして,卒論の発表会に顔を出して,追いコン.

火曜日
海技研とやっている研究プロジェクトのために,解析データを処理し報告書を書く.

水曜日
朝に報告書の担当部分をメールで投げてから,八王子に出勤.
朝から順に,オリエンテーションキャンプ上級生説明会,学生ミーティング,研究補助者面接,機械実験担当者会議,学生面談.
夜はBERCの研究報告会のためにスライド作成.

木曜日
BERCの研究報告会.
報告会の真っ最中に学生面談の申し込みが入り,慌てて対応したりも.

金曜日
エアロアクアバイオメカニクス学会の幹事会と講演会.
講演会を途中で抜けて三鷹に移動し,海技研で行う予定の実験の打ち合わせ.

土曜日
使い物にならなかった.

日曜日
月曜日のシンポジウムに向けて,スライド作成.

今週あったこと.

月曜日
筑波大学まで行って海洋学会シンポジウムに参加,講演.
現在参画している研究プロジェクトの紹介のような意味合いを持つシンポジウム.
その後,懇親会.
予定ではこの日はつくばの近くに泊まり,火曜日の柏での研究集会に流れる予定だったのだが,急遽,火曜日の法事に参列することになった.そこで懇親会を早めに抜け,着替えるために八王子に戻る.帰宅は午前様.

火曜日
朝5時頃に起きて,柏の葉キャンパスの東大新領域へ.研究打ち合わせ.
金野がお願いして早い時間にしてもらったのだが,おかげで助かった.関係の皆様に御礼申し上げます.
新宿校舎に向かい,香典を受け取って,高崎線で本庄へ.
亡くなったのは学生.まだ若い,金野の半分しか生きていない学生が,交通事故で亡くなった.大学入学前から受験の面接で知っている学生で,基礎演習も金野が担当した.とてもショックで,悲しい出来事だった.
夜8時過ぎの電車で松久から八王子へ.電車の中でメールへの返事を書こうとしたが,八高線は所々でWiMAXが切れ,EMOBILEもつながらない.

水曜日
大学の会議.その後,学生とミーティング.合間に各種書類処理など.

木曜日
午前中に新宿で大学院生発表会.
これを途中で抜けて海技研に行き,科研の実験.この日は予備的な実験.
さらにその途中で学生を連れて海技研見学.ご対応いただいた皆様,ありがとうございました.
3月で海技研を離れてJOGMECへ出向する友人の歓送会.

金曜日
朝から,海技研で科研の実験.この日が本番.
久しぶりに体を使った.比較的順調に進み,実験終了は4時半頃.
しかしそのあと,データ整理だの,海技研とやっている他の研究プロジェクトの報告書だのをやっていたら7時過ぎまでかかった.
帰ってからいくらか仕事.

土曜日
午前中に,学生との面談3件.
その後は雑用など.3時頃に目が開かなくなり,4時まで椅子に寄りかかって爆睡していた.
後はメールを書いたり,書類を処理したりいろいろ.

ここのところ,睡眠時間を削っての仕事が続いている.
明日からもしばらく休めない.なかなか大変だ.

知られざる大学教員の実態・同じところ,違うところ

Facebookで「知られざる大学教員の実態」という記事を教えてもらった.

読んでいて,だいたいは書いてあるとおりだなぁと感じる.一日中研究室にいて,誰とも会わないこともよくあるし,夏休みや春休みはむしろふだんより忙しいし,授業の準備は大変だ.

ただ,金野の場合はひとつこの記事と大きく違うことがあって,



えー,そのぅ,


「ほとんど単独活動に終始するのが,ぜんぜん寂しくない」


です.ハイ.

俺は社交的な人間じゃないらしい.

上記記事には「研究室訪問してあげるとか,仕事の振りした電話をしてあげるとか,そういう気遣いが大事だと思います.」と書いてあるが,金野の場合は必要ありませんので,お気遣い無くお願いします.

2012年3月16日金曜日

ジュンク堂書店新宿店,もうすぐ閉店

ジュンク堂書店新宿店、最後の書店員魂『本当はこの本が売りたかった』」というフォトギャラリーを見て,久しぶりにジュンク堂新宿店に行ってきた.

この3月末で閉店するとは知らなかった.ビルごとビックカメラになるらしい.…いや,同僚の先生が話していたような気もするから,忘れていただけなのかも.

久しぶりに行ったジュンク堂は,エレベーターが新型に変わっていて(それは関係ないか),いくつかの棚は空っぽになっていて,でもそのほかは普通に営業しているようだった.

理系の本を手広く扱っている本屋はあまりない中で,ジュンク堂は理工系の書籍の品揃えが豊富で,何度も新しい本との発見があった.今日も,目についた本を買っていったら,いつの間にか5冊も抱えて歩くことに.

買いたい本が分かっているときには,Amazon.co.jpを利用する.いまは送料がかからないから,抱えて歩く手間が省ける.新しい本と「出会う」ような機能もつけてくれてはいる.しかし理工系のマイナーな本と出会うことは,Amazonでは少ないと感じている.

行きつけの本屋を作って,そこに通うべきだと主張している人もいて,そこには一理あると思っている.でもたまに行く本屋も,よい.通っている本屋では出会わない本に出会える.

今日買った本では,「空気力学の歴史」には,きっと他の本屋では出会わなかったであろう.いまぱらぱらっと読んでみたがそれだけでも面白い.

先日も八王子駅前の書店でまとめ買いをしてしまったが,さいきん,ちょっと本に飢えているのかも.しばらくはこの本などで楽しめそうだ.忙しくてなかなか読む暇がないのが残念.

それにしても,ジュンク堂新宿店が無くなるのは残念だ.商売が左前というわけではないようなので,将来,新しい店舗で復活してほしい.

2012年3月12日月曜日

流体研・スポーツ流体研ウェブページを刷新

流体研・スポーツ流体研のウェブページを刷新した.

以前のページもデザインは悪くはなかったと思うのだが(フリーのテンプレートを使っていただけ),システムがちゃんと日本語化されておらず一部の文字が文字化けしていた.投稿システムの使い勝手もあまりよくなかったように思う.

ここは長いものに巻かれようと思い,世界でいちばん使われているCMS,というかブログソフトウェア,WordPressの日本語版を入れた.

最初はドキュメントに書いてあるとおりに設定し,その次に設定画面が推奨しているとおりに固定ページや投稿を作り直した.あとは旧ウェブページにあった内容をコピペ.

というわけで,現在の研究室のウェブページは,見かけはWordPressのデフォルトテーマTwenty Elevenほぼそのまま.中身は以前のウェブページとほぼ同じ.
ヘッダー画像のみ,手持ちの研究室関連画像で置き換えた.ここは以前よりも流体研らしくなったかな.

これで,CMSとしての機能面で困ることはないだろう.
あとは中身か.何せブログソフトだから,学生さんにも記事を投稿してもらおう.

今後とも流体研,スポーツ流体研をどうぞごひいきに.

(忙しいはずなのになぜウェブページをいじっているか,ですか? 気分転換にいいんですよ.)

2012年3月11日日曜日

あれから1年,いまの自分にできること

東日本大震災.あれから1年経った.去年の3月11日には,自分はテレビの画面に釘付けだった.津波で家や車が押し流され,NHKのアナウンサーも絶句していた.

プロスポーツ選手やプロ棋士が,自分がこんなこと(野球や将棋など)をやっていていいのだろうかと自問自答した,とインタビューなどで語っていたのを目にすることがあった.金野も自分の職業の範囲でできることを考えたのを思い出す.
2011年度の卒論の研究テーマは,当初予定を少しいじった.自分に何ができるのかを模索した.

幸運なことに(と言ってよいのだろうか?),以前から取り組んできた研究テーマが,間接的ではあるが現在の日本の課題を解決するのに役に立つと分かった.複数の研究プロジェクトに参加させてもらい,自分なりにがんばろうとしているところ.

金も体力もない自分でも,脳みそだけは長年訓練してきたので,多少は使える.使うことが好きでもある.使ってもあんまり減らないし(たまに動かなくなるけど),役に立つならどんどん使わないと.

もっと研究したいのに,日常の業務に追われて,できていないことも多い.反省.

カナダに出張で行ったとき,たまたま隣に座ったカナダ人と,震災や原発事故の話をした.技術者として何とかしたいという話をしたら,「それはroyalityだね」と言われた.royalityってこういうときに使う言葉だったのかな.I am royal to Japan.

引き続き,自分にできることを地道にやっていこう.

2012年3月9日金曜日

技術士2次試験(筆記)・批評編

技術士2次試験に合格したので,もう書いてもよいだろうと思い,試験を批評してみます.
筆記試験終了直後に書いたのですが,いままではアップしていませんでした.

研究不足から来る思い込みかもしれませんが,今回受けた筆記試験のうち,特に選択科目(流体工学)の課題には,作文を組み立てにくいものがいくつも含まれていました.書くのも大変ですが,採点する方も点数化しづらいだろうなぁと想像しています.

たとえば,「知的財産権について,あなたの考えを述べよ.」という問題.
… 何を書けというのでしょうか.「知的財産権は大事なので守らなければなりません.マル」だけじゃだめなのでしょうが,解答用紙3枚を費やした挙げ句,結局 は「知的財産権は大事なので守らなければなりません.マル」という結論に持ってくるしかないんじゃない? あとは,たとえば「知的財産権にはたとえば著作権や…などがある.」などのように知識を披露して行数を稼ぐのかな?
これは流体工学の選択科目なのですが,流体工学に絡まない作文を提出するとどう採点されるのだろうか,という疑問もあります.この問題が試験に出ると事前に分かっていたとしても,対策するのが難しい問題だと感じます.

他の部門の問題と差があったのも気になりました.部門間で問題の質がそろっていない.

今回の試験を受けてみて,たしかに事前の準備が十分だったとは言えないものの,そもそも試験のための特別の準備はあまり有効ではなさそうだ,と感じています.
もっと勉強していたら,もっといい作文が書けただろうかと反省してみると,いくらかは改善されるでしょうが,根本的に何かが変わるとは思えないのです.

制限時間内に原稿用紙のマス目を埋めなければならないし,そのためには練習が必要だ,ということは分かりました.
し かし金野はこの点ではあまり苦労しなかった.手書きで作文を書くのは久しぶりでしたが,練習でも本番でも,制限時間内にそれなりの作文を書き上げることが 出来た,と自負しています.添削を受ければいろいろ指摘されるところもあるのでしょうが,現在の金野の作文能力を,短期間で大幅に改善できるとは思えませ ん.

一方で記述する内容のほうは,これはもう,日々の研鑽あるのみでしょう.試験前に参考書を読んで勉強するだけでは,今回の筆記試験には太刀打ちできない.
も したまたま直前に勉強した内容が試験に出ても,その知識を使って解答用紙3枚を埋めるほどの作文を作るのは,たぶん無理.しかし日常の業務で経験を積み, 分からないことが出てきたら調べて補い,反省と改善を繰り返していれば,特別な試験対策をしなくとも作文のネタに困ることはないだろう,と感じます.

で すから,今回もし筆記試験に落ちて,来年もういちど受けることになっていたとしても,試験対策のためにこれをもういちど勉強しよう,というものが思いつきません.せいぜい,これまでの業務を棚卸ししたり,自分の専門分野に関わる知識の中で,曖昧なものを見つけて補っておいたりするくらいでしょうか.
あとはお金を払って試験対策講座を受講するのかな.

2012年3月8日木曜日

ハンブルク出張・泊まったホテル

ドイツ出張のことをここに書いていなかったのだが,12月にハンブルクに出張していた.

写真はそのとき泊まったホテル,Grand Elysee Hotel Hamburgの部屋.

ドイツの風景もそのうち載せたい.

2012年3月7日水曜日

技術士2次試験・合格しました!

以前受けていた技術士第二次試験の結果が発表され,合格していました!

日本技術士会に登録すれば,めでたく技術士です.

今年は今まで以上に忙しくなるので,その前に合格してよかった.

2012年3月2日金曜日

2月の反省

2月はこのブログにほとんど書けず.更新頻度の低い月だった.
妙に忙しくしていた.毎年参加しているシンポジウムを今年は欠席したのに.
あ,でもその代わりに福岡に出張していたか.

いま,だいたい10個ぐらいの仕事を抱えていて,並行して進めている状態.これまで経験のない数,量なので,まだうまく回せていない.
ちょっと数えてみる.
  • 研究プロジェクトが,大きいのが2つ,中が2つ.(小さいのはこの際無視.)これに関連した事務的な仕事が1つ.
  • ITTC Ice Committeeの仕事.
  • シンポジウムの仕事が2つ.ISABMEC 2012可視化情報シンポジウム2012.この仕事の精神的負担は大きめ.本当は上の2つをがんばらなければならないのですが.
  • 共同担当科目のとりまとめの仕事が1つ.これは4月からなくなる予定.(本当は2つですが,ひとつはさいきん小林潤先生に押しつけ気味.小林先生ありがとう.)
  • 大学の行事関連の仕事が1つ.これは4月の頭に終わる予定.
加えて,4月からは学科の幹事を務める予定.まぁ雑用係ですな.

世の中のサラリーマンって,たいていこんなものなのか知らん.大学の先生っぽくない忙しさを経験中.

あー研究ですか? ぜんぜん進んでいません.何とかしないと.

物欲を抑える」は何とか続いている.2月は,生活必需品や本のほかには,あまりお金を使わずに過ごすことができた.3月も引き続き,物欲を抑えて生きていく予定でいる.
でも学科幹事をしている間は,お金を払えば楽になる(時間が短縮できる,仕事の量が減る,やりやすくなる)局面では迷わずマネーパワーを使おうと決めている.

…貯金しとこ.