2012年3月9日金曜日

技術士2次試験(筆記)・批評編

技術士2次試験に合格したので,もう書いてもよいだろうと思い,試験を批評してみます.
筆記試験終了直後に書いたのですが,いままではアップしていませんでした.

研究不足から来る思い込みかもしれませんが,今回受けた筆記試験のうち,特に選択科目(流体工学)の課題には,作文を組み立てにくいものがいくつも含まれていました.書くのも大変ですが,採点する方も点数化しづらいだろうなぁと想像しています.

たとえば,「知的財産権について,あなたの考えを述べよ.」という問題.
… 何を書けというのでしょうか.「知的財産権は大事なので守らなければなりません.マル」だけじゃだめなのでしょうが,解答用紙3枚を費やした挙げ句,結局 は「知的財産権は大事なので守らなければなりません.マル」という結論に持ってくるしかないんじゃない? あとは,たとえば「知的財産権にはたとえば著作権や…などがある.」などのように知識を披露して行数を稼ぐのかな?
これは流体工学の選択科目なのですが,流体工学に絡まない作文を提出するとどう採点されるのだろうか,という疑問もあります.この問題が試験に出ると事前に分かっていたとしても,対策するのが難しい問題だと感じます.

他の部門の問題と差があったのも気になりました.部門間で問題の質がそろっていない.

今回の試験を受けてみて,たしかに事前の準備が十分だったとは言えないものの,そもそも試験のための特別の準備はあまり有効ではなさそうだ,と感じています.
もっと勉強していたら,もっといい作文が書けただろうかと反省してみると,いくらかは改善されるでしょうが,根本的に何かが変わるとは思えないのです.

制限時間内に原稿用紙のマス目を埋めなければならないし,そのためには練習が必要だ,ということは分かりました.
し かし金野はこの点ではあまり苦労しなかった.手書きで作文を書くのは久しぶりでしたが,練習でも本番でも,制限時間内にそれなりの作文を書き上げることが 出来た,と自負しています.添削を受ければいろいろ指摘されるところもあるのでしょうが,現在の金野の作文能力を,短期間で大幅に改善できるとは思えませ ん.

一方で記述する内容のほうは,これはもう,日々の研鑽あるのみでしょう.試験前に参考書を読んで勉強するだけでは,今回の筆記試験には太刀打ちできない.
も したまたま直前に勉強した内容が試験に出ても,その知識を使って解答用紙3枚を埋めるほどの作文を作るのは,たぶん無理.しかし日常の業務で経験を積み, 分からないことが出てきたら調べて補い,反省と改善を繰り返していれば,特別な試験対策をしなくとも作文のネタに困ることはないだろう,と感じます.

で すから,今回もし筆記試験に落ちて,来年もういちど受けることになっていたとしても,試験対策のためにこれをもういちど勉強しよう,というものが思いつきません.せいぜい,これまでの業務を棚卸ししたり,自分の専門分野に関わる知識の中で,曖昧なものを見つけて補っておいたりするくらいでしょうか.
あとはお金を払って試験対策講座を受講するのかな.

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