
予備校に入ったばかりの4月はじめ,入学式だったかガイダンスだったかのときに,もう3月から講習会に通って勉強している浪人仲間がいると知って焦った記憶があります.自分は3月にはのほほんと生活していたはず.
しかしそれから2,3ヶ月経ってみると,3月頃からがんばっていた仲間は息切れしはじめていました.大学に受かった友達に連絡を取って遊びはじめたり,あるいは向こうから連絡が来て出かけていったりしているようでした.
その頃は金野は寮生活や予備校の授業に慣れ,勉強がおもしろくなってきていました.古典の先生の話がとても興味深いと気づいたり,新しい考え方を学んで目から鱗が落ちたり,数学と物理がつながってとたんに楽しくなったりしていたはずです.
夏休み前までもまじめに勉強していたつもりですが,夏以降は毎日遅くまで勉強しました.全然苦ではなかった.次の日の授業で,先生が自分と同じ解き方をするのか,それとももっと「すごい」解き方をするのか,それが楽しみでがんばって予習していました.
あとで気づいたのですが,3月から講習会に通って勉強していた仲間は,「大学に落ちて悔しい」という気持ちがドライビングフォースになって勉強していたようです.しかし6月ぐらいでその悔しさは薄れはじめ,勉強に身が入らなくなっていたように感じます.つまり,大学不合格の「悔しい」はだいたい4ヶ月ぐらいで薄れるもののようです.
金野のドライビングフォースは「楽しい」でした.「悔しい」は「楽しい」に勝てないな,と金野は思っています.
先日の五輪フィギュアスケート女子シングルで,浅田真央さんはとてもがんばってすばらしい演技をしたのに2位でした.1位のキム・ヨナ選手がすばらしすぎました.
浅田選手はとても悔しかったようでした.そりゃそうでしょう.
でも「悔しい」より「楽しい」の方がいいです.「楽しい」のほうがきっと長く続き,よい結果が出ます.
私がこんなことを書くのはおこがましいですが,是非ともスケートを楽しんでほしい,と思います.
(画像は「イラスト制作と素材のアトリエJ.」さんのものを使わせていただいています.)
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