さいきん,金野の知識や考え方のルーツを見いだして学生の教育に役立てようと思っていて,むかし読んだ本やビデオを漁っています.
この本も昔勉強した本で,金野のルーツのひとつです.
勉強したのは1991年か92年のことだと思います.当時はUNIXの思想が新鮮で,その根っこの部分を知るためにこの本を買いました.
システムコールというのは,OSの機能を直接使うための手順のことです.通常はシステムコールなんか知らなくとも,標準ライブラリを作ってプログラムを組めますから,まぁ,よっぽどのことがなければ知る必要はありません.でも当時はおもしろかったんですよ.これもむさぼるようにして読み,MINIXでいろいろ試したものです.
UNIXには,すべての入出力をファイルとして扱うとか,単機能の小さなプログラムを組み合わせて使うなどの思想があります.システムコールはOSが提供する機能そのものなので,OSの思想が如実に表れます.この本はいまとなっては時代遅れの本ですが,UNIXの根っこの部分を知るためにはよい本だと思います.
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