再び,「基礎から学ぶ工業力学」の話題です.
今回の教科書では盛り込めなかったことも,少しだけあります.
特に残念だったのは,次元を意識しながら計算させる,ということを徹底できなかったことです.
たとえば質量2.0 kgの物体にはたらく重力を計算させると,多くの学生は 2.0×9.8=19.6 [N]と計算します.これだと,単に算数の計算をして,最後に単位をつけただけですから,小学生レベルです.
金野としては,2.0 kg×9.8 m/s2=20 kg m/s2=20 N と計算してほしいです.
つまり,数字だけでなく,次元も,有効数字も意識しながら計算してほしい.
授業では,計算するときは数値と,有効数字と,次元を意識しなさいと教えます.しかし残念ながら徹底できていません.
今回の教科書では,ここをしっかり作り込んで授業のサポートとしたかったのですが,できていません.オーム社の標準的な書き方なのか,式中の単位は角括弧([, ])で囲まれてしまいました.この点はとても残念です.
「基礎から学ぶ工業力学」の話題でかなり引っ張りましたが,紹介は今回までにします.
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