2012年1月4日水曜日

技術士2次試験(口頭試験)・受験編

準備編の続き.

口頭試験の会場は渋谷で,時間は11時15分からだった.八王子在住の金野としては比較的余裕がある.

ただ,手持ちの腕時計がぜんぶ電池切れで止まっていた.ふだん腕時計をしないからだが,面接では10分で説明せよなどと言われるわけだから,時計がほしい.
そこで電池が交換できる時計を持って行き,渋谷で電池を買うことに.

行きの電車の中では,作ったシナリオに目を通しはしたが,あまり真剣に読まず,むしろ睡眠不足から回復すべく頭を休めるようにした.ちょっとだけ眠ったはず.

渋谷に着いてからは,まずビックカメラに入って電池を購入.同じように見える電池がたくさん売っていたので,店員さんに助けてもらった.

次にコンビニに寄り,いつもどおり缶コーヒーとチョコレートを購入.

試験会場はフォーラムエイトという貸し会議室.事前にGoogleストリートビューで確認していたので,すぐに見つけることができた.便利な世の中になりましたね.
しかし受付を済ませてから,控え室を見つけるまでに難渋した.やっと見つけて腰を据えたときには,もう11時を回ったか回らないかという時間.

まずは腕時計を取り出して電池を交換し,時間を壁の時計に合わせ,それからチョコレートとコーヒーを採った.
そのあと慌てて試験会場前に行き,入口の椅子に座って待つこと10分ほど.試験官に誘われて会場に入った.

まず試験官に,受験番号と氏名を確認された.自分からしゃべるのだと思っていたので,一安心.

試験官は二人.どちらもおそらく40代後半~50代の方で,優しそうな顔立ちの方々だったので何となくほっとした.「リラックスしてください」とも言われた.

最初は想定どおりの質問で,業務経歴と技術的体験論文の内容を10分程度説明.
このとき腕時計を見てからはじめればよかったのだが,それを思い出したのは業務経歴の説明の途中.頭の中で,あと8分ぐらいかなと計算して説明した.
実際には10分よりかなり前に説明が終わってしまった.途中で早く終わりそうなことに気づいて説明を追加したりしたのだが,たぶん8,9分で説明を終えてしまったと思う.まぁそのぐらいは許容範囲だろうし,伸びるよりはましだろうと開き直った.

それから,主に技術的体験論文に関する質問を受けたのだが,それ以外も含めていくつか思い出してみる.

「あなたは流体力学を専門分野としているが,なぜそうしたのですか?」

これは想定された質問のひとつで,つまりは技術的体験論文で流体力学的な内容を書かなかったことの表れ.いくつか言い訳をし,日常業務から考えると専門分野は流体力学しか考えられないことをアピールした.

「技術者の倫理が重要だが,その中で守秘義務というものがあります.これは何を守っているのですか?」

質問の意味がすぐには分からなかった.自分の経験の中から,企業からの受託研究で守秘義務を守る必要があったときに取った対応を述べてみたところ,
「それは,つまり企業を守るということですね?」
と念を押されたので,「この場合はそうです.」と回答した.
この回答が正しかったのかどうか,いまでもよく分からない.

「技術士には資質向上の責務があるが,あなたはどのようなことをしていますか?」

当然想定される質問なのに,事前に回答を用意していなかった.
ただ学会のCPDポイントなどは登録していたので,機械学会や船舶海洋工学会でのCPD制度などのことを話し,日常業務にCPDが含まれていることを述べた.

「論文に書いた内容以外の技術的体験をひとつ述べてください」

これはちょっと焦った.例えば魚ロボットの開発の話もできるが,前の質問の経緯などから考えて,流体力学的なことを言わないとまずいように思えたからだ.
そこで羽ばたき推進の数値計算の話をすることに.あまり印象的な話にはならなかったかもしれないが,いちおう課題と解決策,更なる課題の発生とその対応などのストーリーを語った.

このほか,技術的体験論文に関する質問もあり,全体で30分ちょっと.試験官同士で確認があった後,「これでけっこうです」ということで試験終了と相成った.

反省は稿を改めたい.

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