今更ですが,数学を勉強し直しています.
3年前までは,金野は大学1年生に数学を教えていました.いま卒論に来ている4年生の2/3は金野の数学演習の授業を受けています.演習問題を毎週配って,微分だの積分だのをみっちり演習しました.
そんな金野がこういうことを言うのも何ですが,金野は数学がきっちり分かっているとは言い難い.
大学1年生に教えていた内容は,微積の初歩の部分です.金野が高校と予備校のころに学んだ知識と,それを発展させたものです.そこらへんまでは,まぁ,ちゃんと分かっているつもりです.
しかし金野が研究で使うレベルの数学だと,きちんと理解していないところがかなりあるように感じています.変分法とか,テンソル解析とか,特殊関数とかのあたりの理屈はさっぱり分かっていません.
まぁ,学生時代にサボったつけですね.自分が大学1年生のころ,よく解析と幾何の単位が取れたよなぁと思います.当時の先生方に感謝です.
というわけで,いちどちゃんと数学を学び直したい,とさいきん思うようになりました.以前からぼんやりとは考えていたのですが.
もう40を過ぎて,もうすぐ41歳になりますが,いまからでもまだ頭に入るだろうか? まぁしかしほうっておいても若くなりはしないので,やるなら今すぐはじめるのがよいにちがいない.
自習するには何かよいテキストはないかと物色して,「Mathematical Methods in the Physical Sciences」に辿り着きました.Amazon.comの書評で高く評価されていたのが決め手です.
日本語のよいテキストがあればそのほうがよかったのですが,数学全般にわたってみっちり学ぶテキストを,見つけることができませんでした.それにたくさんの問題を用意してあるテキストとなるとなかなかありません.
この本は高校レベルの数学は扱っていませんが,大学初等クラスか,それよりちょっと上ぐらいの数学からはじまり,工学系で必要になると思われる数学の範囲をおおよそすべてカバーしています.うちの大学でいうと,1年生の数学を学び終わったぐらいの知識を前提としているようです.
ページ数は700ページ以上あります.また,問題数が多い.15章193節あり,8割ぐらいの節に練習問題がついています.数えたところ3400問の練習問題があるようです.
この本は数学を理解するためためというよりも,使えるようにするための本ですが,それでも解説もそれなりにきっちりしています.
これだけ勉強すれば,数学が分かるようになりそうです.少なくとも使えるようにはなるでしょう.
しかし700ページ以上あるというと,さすがに道のりが遠いです.途中で挫折してしまいそう….連休中にがんばって取り組みましたが,第1章の半分ぐらいまでしか進んでいません.
まぁ,1年ぐらいかけて,10章ぐらいまで行けばいいや,という気持ちで,続けることにします.
進捗をたまにここに書きます.続けるモチベーションになることを期待して.
ちなみに4日現在で,Chapter 1 "Infinite Series, Power Series"のSection 7までの練習問題をやりました.
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