2010年3月7日日曜日

恐竜の絶滅は小惑星のせいなの?

恐竜絶滅,原因は小惑星」という記事を読みました.

「小惑星」の定義は不明確ですが,まあ要するに巨大な隕石が落ちてきて地球の気候を変え,そのせいで恐竜が絶滅した,という説です.天体衝突の環境への影響がはっきりした,国際チームが結論づけたそうです.

金野は長い間,恐竜絶滅の天体衝突原因説を信じていませんでした.隕石の衝突で気候が変わったところまでは信じていますが,そのせいで恐竜が滅亡したのは事実なのでしょうか?
というのは,恐竜は短い時期にいっぺんに絶滅したわけではないはずだからです.もちろん,地質学的なタイムスケールでは「短い期間に絶滅した」のでしょうが,それは数千年~数10万年以内に,とかそういう意味ですからねぇ.
上記の記事には次のようなコメントも掲載されています.

国立科学博物館の真鍋真研究主幹(古生物学)は「今あるデータではチチュルブの小惑星衝突によって恐竜が絶滅したと考えて良い。ただ絶滅の時期は種ごとに も異なる。天体衝突前後の環境の変化をより詳しく調べることで、現在や過去の気候変動が深く理解できるはずだ」と話している。
(上記の記事より)
「絶滅の時期は種ごとに も異なる」というのは,1,2年異なるというスケールの話ではありません.数千年以上異なります.気候の変動が数千年も続いたというのか? もしそうならなぜ恐竜以外は滅亡しなかったのか? これらの疑問に,今回の記事は直接は答えてくれませんでした.
たぶん論文にあたらないと分からないのだと思いますが,興味がありますね.読んでみよう.
(そんなことしてるから仕事が進まないんじゃ….)

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